クレイトン ベイ ホテル

CLAYTON BAY HOTEL

 

A、ホテル概観 B、506ベッドと応接セット C、506薄型テレビ D、506部屋入口(引戸)

概要と感想

 多忙で心にゆとりを持てない日々を送っていると、何かと気持ちを整理するために否日常の世界を欲するものです。やらなければならないことが時々頭をよぎるのであるから、なるべくなら近場でなければならない。戦闘体制にいつでも復帰できるんだということを潜在的に残しておくと、今だけ休憩なんだと自分に言いきかせやすいからだ。そういったことを思いながら宿泊先を探していたらこのホテルに行き着いた。

 左上写真Aはこのホテルの概観ですが、瀬戸内海の沿岸で造船で有名な呉市にあり、JR呉駅から徒歩約15分の海側に立地している。部屋に入るまで、これほど豪華な設備であると考えていなかったので、嬉しい驚きである。それも部屋の広さから考えると本当にリーズナブルな室料金であると感じる。ホテルのパンフレットとは別にこの部屋(コンフォート・ルーム)のパンフレットがあるのだが、パンフレットを作成するほどにホテル側の自信がうかがえる。そうなんです、バリアフリーあるいはユニバーサル・ルームという名称ではなく、コンフォート・ルームという名称なんですね。つまり、快適に過ごせる部屋とでも訳したらいいのでしょうか。車いす利用者が移動し易く設備を使い易いだけでなく、各写真で分かるように部屋全体を落ち着いた色彩と和風仕上げになっていて、心地よく包まれ圧迫感がないのがいい。室総面積64uとは、ツインルーム2部屋分とゆったりとほんとに広い。

 中央上写真Bで分かるように、ベッドの足元側には車いすで移動するのに十分なスペースがあり、奥には応接セット、窓からは瀬戸内海が観えます。中央上写真Cで分かるように、大型の薄型テレビ(42インチプラズマテレビ)がありました。まだまだブラウン菅製の奥行きがあるテレビを置いている宿泊施設が多いですから、こういう風にありますととてもお洒落で素敵に感じます。右上写真Dは、部屋の外の廊下側から506号室の入口を撮影したものです。和風格子戸の引き戸を開けると、右下写真Hのスロープがあります。たぶん、この部屋はもともと和室だったか和室にしようと計画したのではないかと想像するのです。それで段差が生まれたものをスロープで解消したのではないかと想像するわけですが、それにしてもこれだけの広さを一室で使用するように決めた経営者の英断に感心する。これからの超高齢社会では、この部屋が活用されることも多いことだろう。
 この部屋の各引き戸の有効幅員は90cm以上あるのだが、左下写真Eの引き戸の有効幅員は100cm以上とよりワイドで出入りし易い。奥に見えているのはミニキッチンである。部屋にミニキッチンが付いているのも珍しいし嬉しいことである。暇とお金が許せば長期滞在して自分の部屋として使用したいぐらいだ。退院後の療養に使用してほしいとパンフレットに書いてあったが、なるほど経済的に許せばそういう使い方もいいだろう。中央下写真Fは、左下写真Eの引き戸を閉めたところであるが、和風テイストの引き戸であることが分かると思う。左横にあるのはクローゼットであるが、中央下写真Gのようにリフトコートハンガーが収納されていた。すこし高い手の届かないところに衣類が収納でき、簡単に出し入れできるという優れものであります。

 バリアフリー・デザインそしてユニバーサル・デザインをもりこみながら、より質の高い快適な部屋を目指そうとする意気込みを感じたしだいです。

E、ミニキッチン入口 F、クローゼットと引き戸 G、506リフトコートハンガー H、506スロープ

 

 クレイトン ベイ ホテル 

住 所 : 広島県呉市築地町3番3号 

電 話 : 0823-26-1111

FAX : 0823-26-0011

URL : http://www.clayton-bay.jp/

チェックイン : 14:00 / チェックアウト 11:00

駐車場 : 約200台分(車いす利用者用駐車スペース有、宿泊予約時に申し出てください。

交 通 : 海岸通りR31号線を海側に入る。JR呉駅より車で約5分。

 506号室(コンフォートルーム)

 左上写真Eから、左下写真Iのミニキッチンが見えていたんです。ミニキッチンの左横には、車いすのステップを奥まで入れることができる洗面台があるのが分かると思います。このミニキッチンから右側に進むと、中央下写真Jで分かるようにアコーディオンカーテンドアがあり、写真で分かるようにその奥に洋風便器と小便器が並んでいます。ミニキッチンより左側に進むと、まず洗面脱衣室の引き戸があります。洗面脱衣室には、右下写真Lで分かるようにタオルを置く台とその右側に洗面台があります。洗面脱衣室から浴室へは3枚引き戸の入口となっています。中央下写真Kで分かるように、洗い場にはシャワーいすが置いてありました。中央下写真Kの右端に灯篭があるのが分かるでしょうか。車いすの目線の高さでは、海は観えませんが、竹垣と灯篭だけでも十分雰囲気を味わえると思っております。

I、洗面台とミニキッチン J、トイレ K、506浴槽とシャワー椅子 L、506浴室入口
 

 ホテル内外設備 

 左下写真Mは、ホテル1階に設置されていた身障者用の便器であります。右下写真Nは、車いす用駐車場のすぐそばにあるスロープで、これを上がると玄関があります。

M、1階身障者用トイレ N、スロープ

平成19年 9月下旬 現在 

 

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