国際障害者センター ビッグ・アイ

Internatyonal Communicati Center for Person with Disabilities
BIG i

天井走行式リフト設置客室
203号室 

 

A、ベッドと手すり B、テレビとテーブル C、ベッド脇の消灯台 D、クローゼットとソファ

 概要と感想

 この天井走行式リフト設置客室の203号室は、ビッグ・アイのHPでも紹介されています。施設のご案内(http://big-i.jp/sisetsu/index_sisetsu.html)宿泊施設>部屋タイプ・間取り紹介>Dタイプ/洋室で、Dタイプの部屋です。間取りも分かり易くイラストで紹介されています。このDタイプの部屋は、重度障害者対応の部屋で、ベッドからトイレ・浴室へと続く天井走行式リフトなどの装備が施されています。Senninさんは天井走行式リフトを使用するほどの重度ではありませんが、後学のため天井走行式リフト付きの部屋を予約したいと話しましたら、空いておりますからどうぞ宿泊してくださいとのことでした。
 1階フロントで受付時に、天井走行式リフトのリモコンと左下写真Eの青色のシリングシートを渡してくれます。
 まず、施設内廊下から203号室に入るための扉は、幅広の引き戸になっております。部屋の中に入るとすぐにクローゼットがあり、左上写真Aのベッドが見えます。手前のベッドには両サイドに手すりがあり取り外し可能です。ベッド周りも大変広くとってありゆったりとしています。中央上写真Bは窓際側にあるテーブルと机であります。手前の便房及び浴室への扉は両引き戸となっております。中央上写真Cは、ベッド脇の消灯台でありますが、車いすで使い易いように台の下が空いております。右上写真Dは、入口に近い部分で左がクローゼット、右側にソファが配置されております。上のそれぞれの写真を見ただけでもこの部屋のスペースが広いということが分かってもらえると思います。
 その上に、別に便房と浴室があるのですからほんとに設備が整っているのであります。左下写真Eのように、天井走行式リフトを実際に使ってみました。シリングシートに身を委ねたのは何しろ初めてなので、Senninさんにとってはやはり違和感がありましたが、これでベッドから中央下写真Gの便座まで、ベッドから右下写真Hの浴槽までリフトで行くことができるのですから介助者にとってはとても負担が軽くなるわけです。実際にSenninさんも裸になってベッドから浴槽までシリングシートに包まれて行ってみました。パートナーが一言「これは、楽だわ!!!」と。中央下写真Fは、天井のレールで便座方向と浴室方向への切り替え部分であります。
 中央下写真Gの便器のサイドにある手すりは、上下振り上げ式の手すりで便座はウォシュレットになっていました。
 
 考えてみますに、重度障害者の方は両手・両足が麻痺していたり体幹がとても不安定だったりしますので、家庭で過ごすには又は外出して宿泊する場合には、これほどまでにそれぞれの部屋のスペースが必要であり天井走行式リフトなどの設備がないと本人及び介助者にとって大変な負担がかかるということであると思われます。
 一見贅沢であると感じられる設備内容ですが、こういう施設や設備がなぜ必要かということを皆さんにも知っていただきたいと思っております。 

 国際障害者交流センター ビッグ・アイ

住 所 : 大阪府堺市茶山台1−8−1 

電 話 : 072-290-0900 

URL : http://big-i.jp/ 

宿 泊 : チェックインPM3時  チェックアウトAM11時 

休 み : 無休 

E、リフトとシリング F、リフトと天井のレール G、便器 H、浴槽

 

長座位用便房 

I、長座位用便所の扉 J、長座位用便座 K、便座と汚物流し L、203号室への扉

 概要と感想

 左上写真Iは、廊下から見た車いす対応便房の扉で引き戸となっています。扉には車いすマークが見えておりますが、客室203号室の隣にあります。なかは中央上写真J、Kのように長座位用の便器と汚物流しが配置されています。床から約45cmぐらい上がっております。廊下側から入れるとともに、右上写真Lのように隣の203号室への扉もあります。203号室に宿泊すると、上写真GとJの両方の便房が使用できるということです。203号室からの扉は自動ドアで引き戸となっています。 

平成15年 6月下旬現在 

 

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関西編

<KANSAI>