A、外観(やわらぎの郷) | B、外観(やどや) |
平成18年3月下旬まで朝の連続テレビ小説「風のハルカ」の舞台となったのが、ここ由布院であります。下写真Gの「由布岳」が主人公ハルカの心の中を大きく占めていて、悩んだ時や転機によく出てきたように思います。富士山のように美しい様相とは思えないのですが、どこか憎めない山のようです。だんだん連ドラを見ていくうちに行ってみたいと思うようになったのですが、ここ由布院は温泉街なので、はたして車いす使用者に対応しているかどうかが心配でした。インターネットで調べたところ、<大分県ではじめてのハートビル法に基づく完全バリアフリーで宿泊施設として大分県で唯一「おおいた・福祉のまつづくり賞・・・>というのが目に入った。ここなら宿泊して困らないだろうと思い予約をしてやってきた。
ここは、宿泊施設「やどや」、露天風呂、食事処「豊後亭」、お食事&バー「めいぶん」、京小物「かわら井」、蒔絵美術館、足湯などの施設が敷地内にある。ここはユニバーサルデザインを目指すとともにインテリアにこだわっているように思える。いろんな意味で私にとっては楽しい場所であった。
住 所 : 大分県由布院町川上2717−5
電 話 : 0977-28-2828
FAX : 0977-28-2727
URL : http://yawaraginosato.com/
交 通 : 由布院駅から徒歩約15分。
C、201号室 | D、和室 | E、床 | F、由布岳 |
部屋に入ると左上写真Cのようにベッドと奥に和室が見える。写真で分るように広々としている。中央写真Dは和室ですが、畳はへりなしの琉球畳を使用している。宿泊施設で琉球畳を使用しているところは初めてである。何だか嬉しくなって部屋を見回すと中央上Eの床柱とか軸や照明や採光などインテリアにこだわっているように感じた。
右上写真Fは部屋から眺めた由布岳です。この部屋に居るだけでも癒されるようです。
左下写真Gはトイレとシャワー室である。トイレは車いすでは前方アプローチ使用のようです。パンフレッドを見ると、客室身障者トイレとしてサイドアプローチができそうな客室もあるようなので、予約の際には車いすを使用しているとともにどのようなトイレ及び浴室を望んでいるのかその他を告げてください。
この201号室は車いすを使用していても立位可能な高齢者者に向いていると感じる。しかしながら、この宿泊施設は温泉がうりでありますので、温泉に入れれば良いと思うのです。車いす使用者用トイレにしても、やどや1階、食事処/BAR「めいぶん」2階、1階京小物「かわら井」の隣に、車いす使用者用トイレがありますので心配ないと思います。
G、トイレとシャワー室 | H、トイレ |
I、家族風呂入口 | J、洗面台 | K、浴槽 | L、洗い場 |
一階に家族風呂はあります。左上写真Iは家族風呂の入口です。入って左側にドアがあり右下写真Nのように、車いす使用者用の便器があります。浴室のすぐ隣にトイレがあるというだけで精神的に安心できるものです。
さて、いよいよ念願の温泉への入浴ですが、まず自分の車いすから左下写真Mの浴室用車いすに移乗しました。浴室用車いすの肘掛は上に可動するので移乗がし易かった。浴室用車いすに乗ってしまえば、そのまま身体を洗ってもらえます。右上写真Lの洗い場は浴室の入口近くにありシャワーホースを使って身体を洗ってもらえます。その後、中央写真Kの浴槽の傍の移乗台に移乗し浴槽に入るのです。この移乗台は動きますので好きな位置に動かせます。
浴槽のなかに入って身体全体をのばしても余りあるほどなので、二人ぐらいなら贅沢な空間となります。それに時間も余裕がありますのでほんとにゆったりとした気分となります。久々の温泉入浴に感激です。
M、浴室用車いす | N、トイレ |
O、由布岳 | P、露天風呂 | Q、浴室用車いす | R、手すり |
上の家族風呂に入浴できただけでも感激するわけですが、露天風呂もどうぞと勧められれば入りたいと思うのは当然のことであります。しかしながら、ほんとうに入浴できるかどうか不安であったが、家族風呂で使用した浴室用車いすを持ってきてもらっていたのでなんとか入浴できた。
露天風呂の石は、右上写真Rのように角が丸くなった自然石を使用している。湯の中は段となっているが、手すりを使用して身体を浮かしてしまえば何ということはない。
左上写真Oは由布岳ですが、私の目線からは中央写真Pのようになり、露天風呂に入浴してから由布岳を望むのは無理があるかも。由布岳が観えなくても露天風呂はいいのであります。
お食事&バー
S、幅広の窓 | T、エミール・ガレのランプ | U、室内 | V、車いす使用者用トイレ |
カウンターに座れば、左上写真Sのように幅広の窓になっているので、違和感なく外の景色を眺められる。ここは朝食、昼は軽食そして夜はバーとなる。中央上写真Tのカウンターの上にあるランプは、アール・ヌーボーの代表作でエミール・ガレのランプに似ている。カウンターのところにある椅子は革で覆ってありイタリア的センスを感じる。夜にも訪れたが、これまた雰囲気が良かった。
「めいぶん」は2階にあり、車いす使用者はエレベーターで上がることになる。右上写真Vはエレベーター乗降口の隣にある車いす使用者用トイレである。
1階に食事処として「豊後亭」があります。豊後牛の肉が美味しいのであります。
W、足湯 | X、足湯 | Y、廊下 | Z、車いす使用者用トイレ |
ここは由布院やわらぎの郷の敷地内にある無料の足湯であります。中央写真Yの廊下の左側に、右上写真Zの車いす使用者用トイレがあります。
平成18年3月下旬 現在