哲学の道

ROAD OF TETSUGAKU 

  

A、哲学の道 B、哲学の道(民家あり) C、紫陽花 D、にゃくおうじはし

 概要と感想 

 哲学者の西田幾多郎氏は、40歳から約20年間京都で生活していたようで、論文の発表など思索するにおいて彼の生涯で大変重要な時代だったようです。この哲学の道を散歩しながら思索に思い巡らせていたのかなと想像したりしています。西田幾多郎氏は、京都で生まれ育った人かと思っていましたら石川県のかほく市出身だったんですね。かほく市には「西田幾多郎記念哲学館」があるようです。
 この哲学の道を一度散策したからといって、すぐに哲学に目覚めるということでもないと思うのですが、もっと苦労や苦悩して積極的に自分の人生へ問いかけなければならないのではないかと思ってしまいました。

 いつか石川県かほく市にある「西田幾多郎記念哲学館」を訪問したいと思っております。

 右上写真Dは「にゃくおうじはし」ですが、橋を渡ると熊野若王子神社へ、橋の手前を左に折れると「哲学の道」なのであります。写真Dで分かりますように、「にゃくおうじはし」の手前は石畳で車いすでは勾配がきついと思えるような長い坂道になっております。車いす利用者の方は介助者がいたほうが良いでしょう。もしくは銀閣寺方面から散策し始めて、「にゃくおうじはし」まで来たら戻るという方法もあると思います。

 左上写真Aは「哲学の道」であります。随分前から車いすで散策できるのだろうかと疑問に思っていましたので、この哲学の道にやってくるまでに年数がかかりました。途中に階段があったなら散策は中止しなくてはなりませんからね。運良く誰かがいて介助してくれても、また段差があったらどうしようかとそちらの心配で快い散策は望めない。

 今回は「行けるところまで行ってみましょうよ」という心強いパートナーの言葉で「哲学の道」を散策することが決まりました。けっこう背中と車いすを押してくれています。感謝。

 哲学の道は、右上写真Dの「にゃくおうじはし」の手前から、左上写真Aや中上央写真Bの道を通り銀閣寺の参道入口までの約1.5kmの小道を言います。小道と平行して小川がありますが、車いす利用者の目線の高さからは小川の流れは見えません。下写真の橋の近くで川の流れを鑑賞してください。この季節は中央上写真Cの紫陽花が綺麗でしたよ(^_^)
 
 哲学の道は硬い土のうえに砂利がまばらにまかれているような道で、車いすを自分で操作して走らせることが可能でありました。

 哲学の道  

住 所 : 京都府京都市左京区

車椅子による見学 : 可能  

交 通 : 市バス 永観堂前、市バス 銀閣寺前。 

 銀閣寺

住所 : 京都市左京区銀閣寺町2 

電話 : 075-771-5725 

FAX : 075-771-5439

URL : http://www.shokoku-ji.or.jp/ginkakuji/ 

 

哲学の道の側に架かっていた橋 

E、木材  F、石材? G、鋼材と竹 H、コンクリート

 感想 

 哲学の道とほぼ平行に流れている小川には多くの橋がかかっておりました。プライベートな橋から公共性の高い橋まであるわけですが、ここでは哲学の道から見て私が趣があると感じられた橋をチョイスしてみました。

 左上写真Eは、木を用いた橋のように見えます。両脇に車止めがあるだけのとてもシンプルな橋ですが、木は古来から用いられており伝統的な雰囲気を醸し出していて侘び寂びの趣があっていいですね。(^_^)

 中央上写真Fは、石を用いた橋のように見えます。材質が石としてみてみると、石材は古くから橋の材料として用いられてきたようですが、最近は鋼材を用いた橋が多くなってきて、石材は地域の文化的要素が強いように思います。それだけ貴重になってきたように思います。

 中央上写真Gは、鋼材の骨組みとその上端の鋼材に竹をまいたものであります。鋼材だけですと冷たく感じるわけですが、竹をまくことで温かみと洒落っぽく感じるのは私だけでしょうか。
 右上写真Hは、コンクリート材の橋です。黒々と年季を感じさせます。 

 哲学の道とともに小川やそれに架かっている橋に目を向けてみると楽しみも増えると思います(^_^)

平成20年 6月 下旬 現在

車いすでの京都観光について一言 

バリアフリーな京都の観光名所

 

関西

<KANSAI>