A、アーチ | B、町なかにある四角い煙突 | C、不老川(ふろうがわ) | D、窯(かま) |
JR伊部(いんべ)駅を出ますと、左上写真Aの大きなアーチが見えます(左上写真Aは歩行者天国側から撮影したものです。後ろに見えるビルが伊部駅です。)。このアーチ周辺が特設会場となっており日常的に使用するものを普段よりもお買い得にて販売しておりました。左上写真Aで見る道を手前側に進みますと、町なかの歩行者天国につきあたりその両方向に備前焼のお店が建ち並んでいます。歩行者天国沿いに、ご自宅(店)の庭や駐車場を利用して販売所を設けておりました。中央上写真Bのように、町なかで四角い煙突が見えたりします。備前焼の町に来ているのだと本当に身近に感じることができます。中央上写真Cは町のほぼ中心部を流れている不老川であります。当日は陽気が良かったせいか、下りて涼んだり食事をしている人を見かけました。
歩行者天国ではマスカットなどの果物や珍味や衣料品の販売も見かけました。醤油の蔵元がソフトクリームを販売しているのですがこれがまた美味。種無しでマスカット色をした皮ごと食べられる「ぶどう」があるのを皆さん知っていますか(^_^)
前回は雨降りの日に訪れましたが、今回は晴れておりましたのでまた違った様子が見えました\(^o^)/
また、左下写真Eの天津神社では、境内の広場を利用してお茶席が用意されていておりました。着物姿の娘さんが「羊羹」そして「お抹茶」を運んでくれました。お抹茶茶碗の作家は確認できませんでしたが、野点で不特定多数の客が使うお抹茶茶碗にしては、好く出来た味のあるお茶碗を使っているなと感心しました(1人:500円)。右下写真Fで分かりますように、神社の参道が備前焼のタイル張りになっておりました。やはり備前焼のお膝元の神社だからでしょうね。贅沢な参道です\(^o^)/
左下写真Eの天津神社の狛犬は備前焼です。備前焼の作家さんのなかには、こういった細工物(動物や魚など)を得意とされている方もおられるようです。そういえば、自分の干支の真向かいにあたる干支(自分の干支から7つ先の干支)を「向かい干支」と言い、その置物などをもっていると良いという話を聞いたことがあります。ご自分の「向かい干支」を、この機会に探してみてはいかがでしょうか。
この歩行者天国の古い町並では、建物の入口に段差がある場合が多いようです。車いす利用者の介助者は「車いす操作の方法」を参考にしてください。
当日の各イベントについては、下記の備前市役所のホームページを見てください。
※マップを見ますと(ネット上の地図よりも、現地でより詳しいマップが配布されていました)、車いすマークのあるトイレの場所が3ヶ所ありました。
さて、備前焼まつりの楽しみ方も人それぞれだと思いますが、主に作品の鑑賞と気に入った備前焼の購入ではないでしょうか。備前焼は、千ノ利休が好んだ茶道のためのお茶碗や茶入れ、水差し、花瓶など、作家によってはとても高価なものがあります。人間国宝に現在5人の方(故金重陶陽氏、故藤原啓氏、故山本陶秀氏、故藤原雄氏、伊勢崎淳氏)がおられます。岡山県重要無形文化財認定の作家の方々、その方々に追随して知名度が上がってきている作家の方々、これからが楽しみな才能豊かな作家さん達がおられます。普段は窯元さんのお店で、あるいはデパートの個展などでごく限られた作家の作品しかお目にかかれないのではないでしょうか。お店に何人もの作家の作品があったにせよスペース上多くは置けないでしょう。
それがこの備前焼まつりでは、普段敷居が高くて入りにくそうなお店でも、皆さんの流れとともに入れてしまうのです。また、普段オープンにしていない有名作家の自宅内にあるギャラリーまで入って行けるのです。この祭りの時に大いに素晴らしい作品を鑑賞してみてください。右上写真Dは、伊勢崎満氏(岡山県重要無形文化財認定)の自宅にあった窯であります。ここまで車いすでご自宅の敷地内まで入って見学できるとは思っていませんでしたので感激でありました\(^o^)/
※作家の自宅内のギャラリーについて、建物内に段差があったり畳敷きの部屋が多いと思われますので、車いすのままでの見学は困難であると想像します。
それから、備前焼に限らず焼き物は元来日常的に使われるものとして育ってきたように思います。お茶碗、箸置き、カップ(コーヒー・紅茶・ビールなど)、湯のみ、皿、小鉢、ぐい呑み、徳利などは日々食卓でおなじみのものであります。鑑賞用でなく日常の食器として使用するならば、まずは平らなところに置いてガタガタしない「すわり」の良いものがいいでしょう。次に作品の顔を見ましょう。胡麻(ごま)、桟切(さんぎり)、火襷(ひだすき)、牡丹餅(ぼたもち) 、青備前(あおびぜん)、伏せ焼きなどの窯変の種類があるようです。多くの作品を見てお好みの窯変を見つけてください。複雑に窯変が融合しているのもいいですね。大きさもちょうど良くて気に入ったものがありましたら、これも出会いです(^_^)
今年は18日(土)、19日(日)の二日間ですが、1日目まずはお好きな作家の方がおられましたら、迷わずその作家の作品と「福袋」を買いに行きましょう。二日目には売れきれている場合が多いからです。それから、有名作家のご自宅のギャラリーで作品を鑑賞しましょう。そして、天津神社のお茶席で実際にお抹茶茶碗を使ってみて、お茶碗の窯変を観たり形・大きさ・触り心地などを体験してみましょう。
二日目は、普段使う食器としての備前焼を見つけに行きましょう。ご自分の料理をのせる素敵な皿など、大きさ(使い勝手の良さ)・顔・価格などを見て購入しても良いと思うものをチェックします。数時間後再度訪れて、売れてなかった場合に「しまった!」と後悔するかもしれないと思う場合には即購入したほうが良いでしょうね。
実は、ここだけの話、二日目は午後4時半までなのですが、午後3時半頃からそれまでの価格表示(多くは普段の2割引になっています)よりもより割り引く場合があるんです。ですから前もってチェックしておく必要があるんですよ(^_^)
特設会場から少し離れたところで若い作家さんが庭先で直接販売をしていました。作家と直接作品の話ができて、作品を購入できるのも備前焼祭りのいいところです。ただ、販売だけを担当している販売員には、値段の交渉をするのはさほど気にならないのですが、それが作家さんとなりますとちょっと気の持ちようが違うんですね。作品というのはその作家さんの子供のようなものだと思っておりますので、その子供に値段の交渉となりますとなかなか気が進まないのであります。
しかしながら、作家さんもご自分の作品を使ってもらいたいと思っておりますので、そこはそれ「あ・うん」の呼吸でお求め易い価格にしていただけるわけです。ですから、この3時半過ぎ頃からというのが・・・・・(^_^)
若い作家さんの作品でも、複雑に窯変していて大変好いお顔になっていることがあります。気に入った「ぐい呑み」などのお顔を眺めながらお酒をつぎますと、また格別な気持ちにさせてくれるのでなお更愛着がわいてきます。
ご飯を食べるお茶碗も意外と軽くて持ちやすく大きさもちょうど良い。「すわり」もいいしお顔もおだやかな気持の良い窯変ですので食がすすみます。白いご飯粒がきわだつので最後の一粒まで食べたいと思うものです。
備前焼ってほんとに使いやすくて味があるんですよね\(^o^)/
も一つ付け加えますと、やっぱり気に入った皿を購入しますと、その日から購入した皿を活かすにはどのような料理がいいかとパートナーは腕をふるいたくなるようです\(^o^)/
このギャラリーは人間国宝の故山本陶秀氏と関係が深いと思われます。山本雄一氏、矢部篤郎氏、山本 出氏、山本竜一氏、山本絵里子女史の作品が多く展示されているからです。そして才能豊かなお弟子さん達の作品も展示されております。この備前焼まつりの歩行者天国(下記マップの北側)の道沿いにあるわけですが、喫茶コーナーがあるのは嬉しいことです。お茶を飲みながら素敵な作品が鑑賞できるのです(販売もしております)。
備前焼のお店といいますと、敷居が高いと思っていた小生ですが、日常的に使う手ごろな価格の食器もありますので、備前焼の導入口として大変良いお店であると思っております。備前焼まつりの当日は、この通りは歩行者天国でありますが、普段は車の通行が可能ですので気軽にお茶を飲みに行けそうだ。店の前に備前焼のタイル張りの駐車スペース(約2台分)があるのもいい。
「里房」のホームページ」:岡山県備前市伊部1530 / 電話番号0869-64-1187
※道路側からほぼフラット、そして店内もフラットになっているので車いすで作品の鑑賞ができ、喫茶コーナーも利用できます。
住 所 : 岡山県備前市東片上126番地
電 話 : 0869-64-3301(代表)
市役所URL : http://www.city.bizen.okayama.jp/index.jsp
日時 : 10月18日(土)午前9時 〜 午後5時半 、 10月19日(日)午前9時 〜 午後4時半。
駐車場: マップを参照してください。車いす利用者の方はお手洗いがある場所、障害者用スペースがある駐車場などは係員に誘導してもらってください。
マップ : http://www.city.bizen.okayama.jp/mpsdata/web/987/bizenyakimaturimap.pdf(来年もマップを掲載してくれると思います)
交 通
バス: 宇野バス(岡山市内山下の本社)から「片上方面行き」に乗って伊部駅前バス停下車。
電車: JR赤穂線で岡山駅から伊部駅まで約35分。
車 : 国道2号線(JR赤穂線「伊部駅」の前に道路あり)、「伊部駅」周辺が会場及び駐車場(あわせて約2000台)
E、天津(あまつ)神社 | F、備前焼のタイル |
平成20年 10月 中旬 現在