A、エントランス | B、店内 |
烏丸通沿いにあります京都御所の蛤御門(はまぐりごもん)の真向かいの「京都ガーデンパレス」と「京都 護王神社」の間にあります下長者町通を約100mほど堀川通方面に進むと、左上写真Aの「オ コワン トランキール」というフレンチ・レストランがあります。京都の街を散策してみますと、大通りから脇道に入ったところに案外素敵なレストランが多いことに気が付きます。
しかしながら、車いす利用者がレストラン内で食事ができるかどうかは別問題であります。段差があったり通路が狭かったり、町屋を改造していますので畳の部屋だったりします。それはそれで素敵な雰囲気の店ではありましょうが、車いすでた易く移動してテーブルに着けないことが多いようです。
「オ コワン トランキール」は、左上写真Aで分かりますように入口に短いスロープがありますが、右上写真Bで分かりますように、通路幅がわりと広めで店内はフラットです。(「スロープについては車椅子操作と移動」のページを参考にしてください。)
さて、今回で3度目なのですが、一度目に私の車いすでちょうど良いテーブルの高さで料理をいただけたということと、一品一品味わい深く大変美味しいと共に料理にちょっとした驚きがあること、接客の対応がとても良かったこと、そして居心地の良い雰囲気であることなどで私だけでなくパートナーも気に入ったようです\(^o^)/
一度目はディナーで4800円のコースでしたが、「前菜盛り合わせ」が運ばれてきた時にはとても贅沢な感じがしましたし、一つ一つがまた大変美味しいのであります\(^o^)/
ランチにも「前菜盛り合わせ」はあるようです。
この「前菜盛り合わせ」にはナイフとフォークと箸がセッティングされます。フランス料理に箸なんてと思われるかもしれませんが、私は有難かった。リハビリの訓練で小豆を箸で容器から違う容器に移す訓練をしていた時期があります。今でも毎回の食事はリハビリの延長みたいなものです(^_^;)
見た目には分からなくても両手に後遺症が残っていて、ナイフ・フォーク・箸どれも苦手ではありますが、それでも箸のほうが扱いやすい場合が多々あります。
こちらから箸をください、という前に「ナイフ・フォーク・箸、どうぞ食べやすいものをお使いください」という気遣いが嬉しい。ワインや水などのグラスは右手のほうにセッティングされますが、私の場合は左手のほうに自分で移動します。たぶんマナーには反することでしょうが、溢してディナー自体を台無しにしたくないからです。
そういったことも含めて許してもらえそうな雰囲気がいいのです\(^o^)/
二度目は、私の誕生日会ということでパートナーが予約してくれて、下写真の特別メニューの料理を堪能しました\(^o^)/
三度目は、ちょうど京都を訪れることになったので、少し早めの結婚記念日の食事会をしました。また、料理と共にワインがすすみました(^_^)
何時訪れても快く迎えてくれる空間があるというのはいいものです\(^o^)/
店内ではシャンソン・ジャズ・ボサノバといった音楽が穏やかに流れています。ゆっくりゆったりとした時間の流れのなかで、色彩豊かな料理を見て視神経を刺激し、舌の隅々で美味しい料理を味わいながら、ひと時フレンチの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。
特別な記念日だけでなく、フレンチにふれてみたい時は「オ コワン トランキール」で食事をしたいものです(^_^)
「オ コワン トランキール」ってどのような意味なのか私なりに考えてみました。
控え目そうなシェフと挨拶を交わしただけですが、「店は静かな人目のつかない街角にありますが、どうぞ料理と雰囲気を楽しんでみてください」という気持ちが伝わってきたように思います。
私の勝手な解釈なので、間違っていたらご容赦願います。
住 所 : 京都市上京区下長者町通室町東入ル清和院町575-2
電話予約 : 075-432-8026
URL : http://www.aucointranquille.com/
バリアフリーな京都の観光名所 : http://www.sennin.com/sennin/WCkyoto01.html
営業時間: ランチタイム 午前 11時30分 〜 午後 2時 (ラストオーダー)
ディナータイム午前 5時30分 〜 午後 9時(ラストオーダー)
※予約状況により 午前 11時 〜 午後11時
定休日 : 月曜日予定
交通 : 地下鉄丸太町駅より徒歩約 9分、御所 蛤御門より 150m 徒歩約 2分。
下長者町通烏丸西入る約100m
パートナーが私の誕生日会のために「オ コワン トランキール」でディナーを予約してくれました。下記がその時の特別メニューであります。
1、La Mise en Bouche:
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春の京野菜と小海老の素揚げ 前菜前の料理の導入口としての料理です。 桜の開花宣言は早かったのですが、戸外はまだまだ肌寒い。 でも、もう春なんですよね(^_^) |
2、Un Hors-d'oeuvre Froid:オードブル前菜盛り合わせ<海の幸のお料理> <大地の恵のお料理> 本日の鮮魚介のお刺身仕立 北海道産仔牛のタンの自家製スモークハム ノルウェーサーモンの燻製 鴨砂肝のコンフィ 小エビのマリネレモン風味 パテドカンパーニュ 蛸のトマトマリネ 鴨豚鶏のリエット 鯛のエスカベッシュ 特選生ハム 特製ブランダード フォアグラのテリーヌ |
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3、Un Soupe:ス−プ春菊のクリームスープ とろとろ卵と共に春菊は鍋料理でよく食べるのですが、スープとして食するのは初めてでした。 春菊独特の苦味をややほんのり残しながらもクリーミーな味わいがとても良 かったですね(^_^) |
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4、La Poisson:ポワソンあまごの姿焼Au Coin Tranquille風 写真中央に立っている骨は揚げていますのでこのまま食べられます。実はこの 「あまご」頭から尻尾まですべて食べられます。魚料理が苦手な私でも簡単に食 することができるのです\(^o^)/ 魚料理でナイフ・フォークの扱い方が苦手な私でも、心にゆとりを持ってあまごを 味わって食べることができました\(^o^)/ |
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5、Le Granite:グラニテフローズン ピニャコラーダパイナップルとココナッツ風味 グラニテは英和辞典でも仏和辞典でも「花崗岩」と出てくるのですが、仏和辞典の 方に「ざらざらしたシャーベット」という文字を見つけました。 さっぱりとした味と触感がいいのです\(^o^)/ |
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6、La Viande:ヴィヤーンドゥ特選交雑牛サーロインのグリエと牛フィレ肉のポワレ 赤ワインのソース 前回、「前菜盛り合わせ」とワインで、小生の胃袋の半分ぐらいを満たしてくれた ので、二度目はオードブルの後の料理はなるべく少な目の量にしてもらいました。 上質のお肉を焼き方の違う調理方法によって味の変化が楽しめたようです\(^o^)/ |
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7、Avant Dessert:アヴァン デセール紅玉林檎とカルバドスのジュレ デザートの前のお口直しとして少し出てくるのがいいですね(^_^) |
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8、Grand Dessert:グラン デセール本日のお楽しみデザート盛り合わせ このデザートもそれぞれの味を楽しめます\(^o^)/ |
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9、Petit Four et Cafe:
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お菓子とコーヒー 誕生日のために特別のケーキをつくってくれたうえに、シェフとスタッフの皆さんで 「HAPPY BIRTHDAY TO YOU〜♪」を歌ってくれました\(^o^)/ もう何十年も自分の誕生日に、他人が歌を歌ってくれたことはなかったような。 気恥ずかしいやら嬉しいやら、何と目の前のパートナーがなぜかうるうる目頭が熱く なっているではありませんか。 パートナーの意外な一面を見てしまったような(^_^) |
※メニューはすべてフランス語表記で書きたいところですが、一部正確なフランス語表記になっておりません。PCの能力的なことなのでご容赦願います。
平成22年 6月 下旬 現在