A、外観 | B、215号室ベッドと通路 | C、デスク周り | D、廊下 |
この宿泊施設は二度目となります。一度目は「天井走行式リフト付きの部屋」に宿泊しました。今回は車いす対応の部屋に宿泊しました。
この宿泊施設は、「関西国際空港」・「りんくうプレミアム・アウトレット」や「USJ」・「海遊館」に車でそれぞれ約1時間、そして最寄の「泉ケ丘駅」から「難波駅」まで所要時間が約35分ということですから、大阪の中心地から離れているとイメージしがちですが、方々へ遊びに行きたいならばとても立地条件の良い位置にあるのではないかと思わせてくれる。
宿泊施設に何を求めるかは人それぞれに違うと思いますが、車いす利用者としては先ず部屋のなかの設備が使いやすいかどうかが一番気になるところです。このサイトで宿泊施設を紹介していますが、私の場合、入浴時に身体を洗って浴槽に入り出るまでの動作について、ほとんどの宿泊施設で何らかの介助を必要とします。
勿論、ユニバーサルルームとかバリアフリールームと言う名称で、車いすに対応した部屋に宿泊するわけですが、有名テーマパーク内にあるホテルでも大きな駅に隣接するシティホテルであろうとも介助が必要であります。宿泊料金の額にかかわらず入浴時に介助を必要とします。
宿泊料金についてだけを比較してみますと、Aタイプの洋室ツインの部屋に一泊2名の素泊まりで、身体障害者手帳を提示すると「大人2人」よりも割引があり、有名テーマパーク内にあるホテルの一泊分で、5泊もできるわけですから、設備がユニバーサル・デザインでこれほどリーズナブルな料金の宿泊施設を他に知らないほどです。
車いす利用者の誰もが、入浴時にパートナーの介助の負担を少しでも軽くしたいと考えているはずです。そういったことを考えますと、この部屋はパートナーの介助をいつもよりか軽減してくれる有り難い設備となっていると思います。
さて、左上写真Aは、宿泊施設の外観であります。写真中央上Bは、215号室のベッド周りですが、ベッドとベッドの間に車いすが入ってゆけるスペースがあります。奥の暗くなっている部分が部屋の入口で「引き戸」となっています。
中央上写真Cは、デスク周りと加湿空気清浄機であります。
右上写真Dは、ホテル内の廊下でありますが、床は写真で分かりますように両脇が絨毯で、中央が車いすで走らせ易いようにタイルになっています。
左下写真Eは、浴槽・洗面器・便器の配置であります。入口の敷居はほぼフラットで車いすで出入りがし易い。中央に車いすが回転できる充分なスペースがあるのが分かると思います。
中央下写真Fは、浴槽周りの様子ですが、移乗スペースの下に車いすのステップを入れることができるように空きスペースがあることが分かると思います。移乗スペースに車いすで前方アプローチが可能となっています。
そして、移乗スペースの壁にカラン(水栓)がありますので、この移乗スペースで身体を洗うこともできます。移乗スペースには、ブルーのマットが敷いてあるので、お尻に傷をつけたり冷えないようにとの配慮だと思います。このような浴槽周りですと、介助者の負担が軽くなると思っています\(^o^)/
上半身の状態が良い車いす利用者でしたら、一人で入浴も可能ではないかと考えています。
中央下写真Gは、便器周りの様子です。便器の壁側には縦手すりがあり、写真で分かりますように壁に幅約10cmの段をつくっており、手のひらを広げて段壁に押し付けて手すりの代わりに使用するようになっていると思われます。壁と反対側には「上下可動式の手すり」が設置しております。
右下写真Hは、洗面台ですが、洗面台の下は車いす利用者の脚を奥まで入れられるようになっています。
廊下から部屋への扉は「引き戸」ですし、部屋内の浴室への扉も「引き戸」で、ともに約85cmの有効幅員がありました。浴室前のスペースも充分とってありますので動作しやすい。
この215号室は、ベッド周りのスペースや浴槽周り・便器周り・洗面台等の設備が使いやすく、部屋内で快適に過ごせる空間となっていました\(^o^)/
住 所 : 大阪府堺市南区茶山台1−8−1
電 話 : 072-290-0900
FAX : 072-290-0920
URL : http://big-i.jp/
宿 泊 : チェックインPM3時 チェックアウトAM11時
休 み : 無休
身障者用トイレ : 館内1階にあり。
身障者用駐車場: 数台分あり。
交 通 : 「ビッグ・アイ」への交通アクセスについては、ここをクリックしてください。
E、浴槽・洗面器・便器 | F、浴槽 | G、便器 | H、洗面台 |
平成26年 12月上旬 現在
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