バリアフリーイチゴ園 活動報告
(観光イチゴ園 サンシャイン・ヴィレッジ)
SHIGA
STRAWBERRY FIELD P3
バリアフリーイチゴ園の活動報告をさせていただきます。(活動期間・活動内容・広報)
障害者の方の入園者は、昨年より5倍に増えました。老人ホーム・デイケアサービス・養護学校・福祉作業所・養護施設など、団体でご予約いただき入園されました。平日は、ほとんど予約でいっぱいになり、お断りした方もたくさんありました。前年来園いただいた団体の方は、今年もご来園いただきました。100%の再来園は嬉しいことです。ホームページを見て来園して下さる方もたくさんおられます。地図も分かり易いとのことです。
作付けも、3年目に入りイチゴ苗も順調に育っています。宣伝が先歩きしていたきらいもある2年間でしたので、本来の栽培技術を確立させようと日々の作業に忙しくしております。
県のベンチャー農業補助事業により、ハウスも2棟新しく増設しました。通路も1m、ハウス内の前後も3mあけ、今まで以上に利用しやすくなったと思います。施設をより良く改善することも大切ですが、たとえば地面をコンクリートにすることより、スペースを空けることでもっと車イスは通りやすくなったと思います。実際、お客様より言われたことがあります。でも、費用やその他のことで農地をそうすることは出来ません。そう、個人がやれることには限界があると思います。
でも、気持ちには限界はないと考えています。入園していただいた方の笑顔と感謝やねぎらいの言葉、また来年も来たいとおっしゃって下さる。とても喜びとなり励みとなります。心のこもった対応が出来るように、始めた時の志を忘れないようにと一生懸命でした。ハウスが増えて2人では無理なことも出てくると思いますが、やれる所まで2人で気配り目配りで運営して行きたいと考えています。
”この高さなら車イスでもイチゴ狩りが出来るのでは?”初めは本当にささやかな思いつきでした。そのことがこんなに多くの方に、支援していただくことになるとは、思いもしませんでした。それから、手さぐりで始め「通路の幅」「入口のステップ」「トイレ」「ハウス周辺の整備」そして少しでも段差のないようにと、自分たちに出来る限りの改善に努めたつもりです。
そうしたなかで、何よりも心配だったのが接客です。商売などしたことがなかった私たちだったからです。今まで接することが少なかった障害者の方とどのようにすればいいのかととても不安でしたが、来園後笑顔でお礼を言っていただいたり、頑張って下さいと励まして下さったりと、とても身近なこととして感じられるようになりました。自分たちの中にあった心のバリアが少しづつ取れ、本当の意味でバリアフリーのイチゴ園に一歩一歩近づきつつあると考えています。
初めの志を失うことなく、お客様と共感できる喜びを持ちつづけたいと考えています。
今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。今年も、あとわずかとなりあわただしくなってまいりました。お身体を大切にして、良いお年をお迎えください。
来園いただいたデイサービスの方から広報誌を送っていただきました。一緒に送ります。
老寿 1) 老寿 2)
平成13年 12月 レポート提供 寺田忠良
バリアフリーイチゴ園も2年目を終えましたので、1年目の反響と合わせてご感想などをお頼みしていたのですが、今回そのレポートを掲載することになりました。「老寿」につきましては、掲載可能という返事をいただいたそうです。
バリアフリーイチゴ園に多くの方が入園し、美味しいイチゴをほうばりながら口のなかに甘味が広がっていくのを楽しみ笑顔がたえない。より大き目のイチゴを口のなかに入れても、その変わらぬ味に納得してしまう。そういうイチゴ園内での皆さん方の光景が目に浮かんで来るようです。イチゴ狩りの良いところは、店先で販売されているイチゴなどより形は整っていなくても、中身が新鮮で熟れたまんまの甘いイチゴなので、イチゴの味覚・触覚をいつまでも記憶に留めていることだと思います。senninにもそういう経験があります。
senninのHPを見て訪問された方もおられたとか、微力ながらお役にたててsenninも自分のことのように嬉しく感じております。
このバリアフリーイチゴ園を開園されるまでには、いろいろな工夫や気遣う点があったり接客についての不安がおありになったようですが、入園者が昨年の5倍そして再来園100%ということで順調に運んでいるようですね。ご夫婦で丁寧にイチゴを栽培し皆さんに一生懸命接客しておられるからであろうと思っております。
これからもお身体に気を付けながら、イチゴと皆さんに接して行っていただきたいと思っております。
※車椅子が通り易くなるように、ハウス前入口やハウス内をコンクリートで舗装して欲しいという方もおられるかもしれませんが、一度舗装すると次に舗装を壊して農地として使用したいと思ってもすぐに使用できません。土はとてもデリケートなものですから、何年もかかってしまうかもしれません。土は、植物を栽培する者にとってはとても大切なものですので、そこのところを皆さんも分かってあげてください。
by sennin
(更新) 平成14年3月上旬 現在の「案内」と「マップ」を掲載しました。詳細は「サンシャイン・ヴィレッジ」