福祉住環境コーディネーター

 住環境を整備しようと思った時に、当事者である高齢者や障害者自身の身体能力にあった住環境を整備するために、設計者や施行業者に適切なアドバイスをする者がいなかったために、開口部が狭く福祉機器(車椅子・床走行式リフトなど)が通ることが出来なかったり、廊下から曲がって室内に入るときの有効幅員や開口幅員が足りなくて、結局折角の改造が無駄に終わってしまった場合などがあったそうです。

 そのようなことがないように、福祉住環境コーディネーターは、住環境の問題点を発見し、住環境整備の方向性や方針を様々な制度のサービスと考えあわせて、高齢者や障害者本人、家族、医療関係者、ソーシャルワーカー、建築設計者、施行業者など、住環境整備にかかわるすべての人々の意見を調整し、フォローアップに至るまでの一連の流れをコーディネートする重要な役割を担っています。

 この「福祉住環境コーディネーター」という資格は、東京商工会議所が主催している検定試験です。まだ、この検定試験が開催されて2年ぐらいで、2級の検定試験は昨年(平成12年)からで、1級の試験はまだ行われておりません。

 できるだけ多くの方がこの試験を受けて住環境だけにとどまらず、社会生活のなかで高齢者や障害者の特性を皆が理解し住み良い街の環境造りにも役立ててもらいたいと願っております。

 検定試験の合格の仕方
1、3級福祉住環境コーディネーター
 下記の2冊の本を読んで把握すれば合格するでしょう。
○福祉住環境コーディネーター検定試験 3級テキスト    (東京商工会議所)
○福祉住環境コーディネーター検定試験 3級完全マスター (東京商工会議所)

2、2級福祉住環境コーディネーター
 上記の2冊の本を読んで把握したうえで、下記の2級テキストを把握すれば合格するでしょう。3級は4問択一ですが、2級は5問択一で本の内容を理解していないと迷って選択に時間がかかってしまうので時間の配分に気を配って受験してください。
○福祉住環境コーディネーター検定    2級テキスト    (東京商工会議所)

東京商工会議所のホームページ

福祉住環境コーディネーター検定テキストの修正について

 検定3級テキスト(初版第6刷)の誤りと変更

 検定2級テキスト(初版第3刷)の修正と変更   1)     2)        

平成13年 2月現在

日本における住環境の現状 / 住環境の整備について / 介護保険制度と住生活との関係

町角のバリアフリーの意識 / 住環境についての質問コーナー