パリ便り

 このページでは特にパリ(フランス)から帰国された方々からいただいた情報を紹介しています。通常の「Sennin住環境と旅情報」へのご意見・ご感想は「伝言Q&A」で掲載しています。いただいたメールについての掲載については、個人的な内容もありますのでそれはこちらで判断させていただいておりますが、掲載不可の場合はそのように書き加えておいてください。なるべくいただいたままのメールの内容を掲載しようと思っておりますが、皆様に有益な情報を分りやすく伝えるために修正ヶ所があるかもしれません。ご了承願います。
 それでは、皆様からの体験談や観光して感じたことと共に、こうなって欲しい・こうだったら良かったなどの主観的なメールなどもお待ちしております。 

 

平成16年3月下旬 更新

平成16年3月22日受信(risa_moti様からの情報)
 
 はじめまして、risa_motiと申します。HP拝見させていていただき、とても助かりました。じつは私の母が以前よりパリに行きたいといっていまして、今回その機会がありパリに行ってきました。母を連れて行くにあたりsenninさんのHPを参考にさせて頂きました。
 じつは母は間接リュウマチという病気で手先や足先が変形し歩くことも物を持つ事とも困難になっています。またこの病気は完治がなく強い痛みがずっと続くんです。ただすこしは自力で歩くことも出来ます。それでも死ぬ前に一度は行きたいといっているので今回思い切ってパリ行きを決断しました。
 はじめは姉と母の2人で行くつもりだったのですが、やはり姉一人では心細いようなので男手の私も同行し結局3人でいってきました。姉も私も何回かパリには行っているのですが、車いすのことはどうなるのか見当が付きませんでした。そこでフラ通やsenninさんのHPを本当に隅から隅まで読んで勉強しました。おかげさまで無事パリ旅行を過ごせました。本当にありがとうございました。
 今回いってきた場所の簡単な情報をお知らせします。何かの時にお役立て下さい。

<凱旋門の屋上>

 凱旋門に登るには車いすでは無理です。
 まず、シャンゼリゼから凱旋門に渡るには階段を下りた地下道を通らなければなりません。(近くに警官がいたのであの車のたくさん走っている道を渡るのを手伝ってくれとお願いしたらやっぱり断られました(笑))この地下道からでると凱旋門のすぐしたにでられます。ここから途中階まではエレベーターがあります。そしてこの階から凱旋門の上(屋上)には行くにはもう一つ狭くて急な階段があります。でも、上に登るとシャンゼリゼ通りをはじめ放射状になったパリの町並みが見られとてもよかったです。入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。

<エッフェル塔展望台>

 途中の展望台までは車いすで行けます。北入り口に階段の脇に車いす用のリフトがあり、これを使って入り口はいることが出来ました。このリフトは自動なのですが電源が常時はいっていないようで係りの人にいって動かしてもらいました。寒かったせいか人が少ししか並んでいましたが、その列には並ばず入ることが出来ました。(全ての施設でもそうなのですが、列に並ぶことはしないで直接入り口に向かいました。すべて優先的に入れてくれました)入り口にはいるとエレベーターがありそれにのって中間の展望台に行くことが出来ました。凱旋門同様町並みがとてもよかったです。フィレンツェのオレンジ町並みもよかったですがパリのグレーの町並みもなかなかでしたよ。その上の展望台には階段を一度上りそこからまたエレベーターにのるようでしたが、この階で十分楽しめたので上には行きませんでした。ここでも入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。

<ルーブル美術館>

 私も姉も何度となくいったことのあるルーブルですが車いすではやはり時間がかかりました。途中でお昼を食べようと館内にある向かったのですがそれだけで1時間もかかってしまいました。ここでも入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。無料だということを知っていたのでチケット売り場には寄らずそのまま入り口に向かいました。チケット売り場では説明が大変です。そのまま車いすで行けばOKといって通してくれます。

<オルセー美術館>

 毎週木曜は10時ぐらいまでやっているということで昼間は街の観光をしようということで3時過ぎに行きました。珍しく混んでいて(姉によればいつもはすいているそうです)見づらかったようです。やはり美術館は朝一番がいいですね。何よりすいているから。車いすではなおのことですね。それからオルセーの絵は太陽の日差しで見るのが一番です。私は昼間行くんですけどやっぱり印象が随分違いました。ここでも入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。

<マルモッタン美術館>

 朝10時開館とともに入りました。入ってすぐ印象日の出の絵を見に行きました。そこには他の見学者1人もおらず独り占めできました。日本では考えられないと感激していました。他にもモネの絵がゆっくり見られてとてもよかったです。それから今現在入り口の階段のリフトが壊れているようです。ここでは障害者は無料でした。(姉が間違えて3枚チケット買ってしまって、1枚分しかお金を返してくれなかったのです)

<サントシャペル>

 ステンドグラスで有名な教会です。車いすでは行くことは出来ません。階段が狭くて曲がりくねっています。私は母を背負って階段を登りましたが、狭くて大変でした。将来車いすで行かれることが出来るといいですね。とっても素晴らしい所です。入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。

<コンシュリジュリ>

 フランス革命でマリーアントワネットがとらわれていた牢獄として使われていて所です。車いすでは行くことは出来ません。入り口入ってすぐに急な階段があります。手すりもしっかりした物とは言えず母は歩いて下りましたが大変でした。入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。

<ベルサイユ>

 ツアーで行くか個人で行くか一番悩んだところです。はじめはSENNINさんが利用していたツアー会社にお願いしようと思いました。しかし母の病気が心配で(痛みがでることがあるので)自由に時間が使えるように個人で行くことにしました。鉄道RERでは乗り降りが不安なのでバスを乗り次いでいきました。オペラからおよそ2時間ぐらいかかりました(道が混んでいたようです、別のルートのバスを使えばもっと早くいけたと思います)がベルサイユ宮殿の目の前に到着できました。往復でビエ(メトロと共通の切符)4枚が必要で5.2ユーロ(約700円ぐらい)です。時間が自由だった分行動がル−ズになり、あそこに行きたい向こうにも行きたいという姉と母のリクエストをこなすのと車いすを押すので大変な思いをしてしまいました(笑) 入場料は車いすと付き添い一人は無料でした。(宮殿とトリアノンともに)

<バドーシュッシュ>

 私営ですが母は車いすということで無料でした。

 Re:Sennin

 大変詳細な各地観光名所での体験談を有難うございました。お二人はパリへ既に数回訪問され慣れておられるようで、交通及び入場のアクセスの仕方や美術館への訪問時間など大変参考になっております。
 この度はリュウマチを患っておられるお母上を同行してパリまでご旅行されたとのこと、旅行のプランから実際の旅行の過程などに大変な気遣いと労力がいったこととお察ししています。日本でプランを立てている時には分らなかったことがご旅行中に出てきたり、いろいろなことにご心配されながらの旅だったかもしれませんが、親孝行ができて無事日本に帰国されたことは何よりも喜ばしいことだと思っております。素晴らしい旅の思い出ができたことと思っております。また、姉弟力を合わせて親孝行ができて、とても羨ましく思っております。
 親孝行というのは子供にとって永遠のテーマだと思うのですが、この度は心が豊かになるお便りを有難うございました。

 

平成16年1月17日受信(岡田様からの情報)

 1月13日にパリから帰ってきて、マルモッタン美術館のことをもうちょっと調べようとしてsennin様のhpを知り、全部拝見しました。面白く読ませて頂きました。今度のパリは私にとって、仕事の途中下車を含めてたぶん10回目ぐらいで、家内(2回目)とともに、パリ、ロンドン各3日間の駆け足旅行でした。時間の都合が多少つくので、いつも最もやすい時期(つまり1月上旬)に、最もやすいツアー(つまり飛行機とやすいホテルだけ確保)で出かけています。このところ毎回2個所くらいの場所を決め、重点的に過ごし、あとは気の向くまま・・・にしています。今回は今まで行かなかったマルモッタンとアンウ゛ァリッドでした。ただし毎回ゆくのはビュシ(buci)通りで、カルチェラタンの一角、サンジェルマン大通りから入ってすぐのところにある古い通りです。土日には朝市が開かれるので知られています。是非一度行かれることをお勧めします。私はよく人に「何しにパリにゆくの?」と聞かれますが、ただ何となく歴史を感じるためにパリの町に身を浸しに行く、としか言いようがありません。hpを拝見して、パリの町を丁寧に見ておられることに感動しました。いずれ2回目の旅行をされたらまた載せてください。有り難うございました。                       
 Re:Sennin

 お便り有難うございます。
 それにしても、気の向くままの旅にて既に10回もパリに訪問されているとは羨ましい。私は寒さが苦手なので7月に10日間ほどパリに滞在してぶらぶらと散策しました。初めてのパリでしたが、自分で実際移動してみますと、だんだんと道が分かって来ましたよ。まあ、一部ではありますが、町を散策しながらゆっくり移動するだけでも楽しいですよね。
 モンパルナス・カルチェラタン・モンマルトルには時間がなくて、まことに残念ながら散策できていません。予定ではモンマルトルのテルトル広場(画家の溜まり場)やモンパルナスのアーティストの青空市に行きたかったですがね。なかなか思うように時間が取れなかったんですよ。ビュシィ通りにあるマルシェにも行きたかった。本当に残念でしたが、次回の楽しみにとっておくことにしました。

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