パリの観光
まず最初に、車椅子を使用しているからといっても、身体の状態は人それぞれに違うであろうと想像しております。しかしながら、共通して言えることは、健常者のように容易に階段を歩いてトイレに行くことができないであろうということです。「パリの事情」にも書きましたが、パリの街中で使用可能な車椅子用のトイレは見かけませんでしたので、くれぐれも暴飲暴食には気を付けなくてはならないのです。ご自分のお身体と相談して、飲食してみてください。
さて、sennin(車椅子利用者)とパートナーだけで、パリの街を本当に観光できるのだろうか。「フランス政府観光局」でもらった美術館・その他施設に車椅子マークの付いたガイドブックだけが唯一の頼りなのですが、車椅子マークが付いていても実際に車椅子にどの程度対応できているかどうか分からないので不安でありました。
今回の旅ではパリの街中を散策し又は有名な美術館や名所などを訪れ、パリという街がどのようなところかを大まかにでも知ることができればと思っておりました。そして、どの程度車椅子に対応できているか、日本の車椅子利用者(個々人)にとって訪れやすい場所かどうかが少しでも参考になればと思っております。
パリの美術館・4ツ星ホテル・高級ブティックなどには、入口に警備の者がいます。宿泊しているホテル以外のホテルには用はありませんが、美術館は「ボンジュール」と言って挨拶すれば入れてくれましたし、高級ブティックもこちらが入ろうとするとドアを開けてくれました。
但し、パリ市庁舎では、警備の者に入るのを断られた。日本で各市町村の役所などでバリアフリーマップなどを手に入れることがありますので、パリ市庁舎ではどうなのかなと思って行きましたら警備の者が「ダメ、ダメ、案内所の方へ行きなさい」と言われてしまいました。
パリ市庁舎でもそうですが、パリの施設ではセキュリティの面で日本より厳重なところがあるなと感じたりしました。
本や雑誌などに、料理やケーキ・チョコレートなどの美味しいお店などが紹介されており興味はありましたけど、残念ながらそういう店に食べに行く余裕などはありませんでした。次回の楽しみとしてとっておくこととしました。
パリ12日間の旅と言っても実質的に観光で動ける日にちは9日間であります。senninの場合ホテルの移動のために交渉と引越しに1日半を費やしたので7日半の観光日数となってしまいました。パリで1日半観光できなかったのは、本当に辛かった。
平成14年7月中旬 現在
※散策その一(赤線)・散策その二(黄緑線)・散策その三(青線)
オペラ座〜マドレーヌ教会〜サン・トーギュスタン教会〜凱旋門〜シャンゼリゼ大通り〜コンコルド広場〜パリ市庁舎
シャン・ド・マルス公園〜ドゥピー橋〜自由の炎〜プティ・パレとシャンゼリゼ通り〜アルマ広場とエリゼ宮前の通り
パッシ通り〜イエナ橋近辺〜シャン・ド・マルス公園(平和の壁)〜アンヴァリッド〜サン・ジェルマン・ロクセロア教会