いの町 紙の博物館

JAPANESE PAPER MUSEUM
INO TOWN 

 

A、外観 B、玄関 C、玄関脇スロープ D、第1室の展示室入口

 概要と感想 

 高知自動車道の「伊野IC」を下りて33号線でJR「伊野駅」を過ぎカーブを曲がった辺りに、左上写真Aの建物が右方向にあります。紙の博物館の建物が左上写真のように道路より後退していますので、道路脇にある建物によって運転席から見えないかもしれません。カーブを曲がった辺りで減速して右折し紙の博物館に行くようになると思います。「紙の博物館」側から「仁淀川」をはさんで「かんぽの宿 伊野」の建物が見えたりします。
 上写真A・Bで分かるように駐車場のスペースは広いようです。中央上写真Bは「紙の博物館」の玄関ですが、脇に身障者用駐車スペースが2台分ありました。中央上写真Cは玄関脇にあるスロープであります。

 実は伊野町が土佐和紙の産地として有名であることは知りませんでしたが、「かんぽの宿 伊野」にチェックインするまでに時間がありましたので紙の博物館に立ち寄ることにしました。和紙については以前から興味がありましたが、ここに立ち寄ってより和紙のことを知ることができて大変良かったと思っております。いつも何の予習もしないで行き当たりばったりの旅なもんですから、その土地に行って知ることが多いのですが、大変嬉しいサプライズでありました\(^o^)/

 1階の玄関近くに受付があります。受付で1階の展示室のみ写真撮影がOKであると聞きましたが、1階展示室の入口まで行って、念のために写真撮影の件を再度聞きなおしに受付に行きました。聞き間違いではなくやはり1階展示室のみ写真撮影はOKでした。
 しかしながら、1階の展示室のなかの写真を掲載してしまっては、皆さんが訪問したときの楽しみがなくなってしまうので、ここでは右上写真Dの展示室の入口のみにしておきます。

 「紙の博物館」は3階建てで、1階展示室の第1室では和紙の歴史が分かり、第2室では和紙がどのようにつくられるか資料と道具が展示してあり、第3室では手漉き和紙実習・体験コーナーなどとなっています。そして、第4室として和紙の販売コーナーがありました。
 2階と3階はギャラリーとなっていて、写真撮影はご遠慮くださいとのことです。

 さて、ひと通り1階の展示室を見学した後で、まずエレベーターで3階に行き、船水善昭氏の「紙彩画展」で和紙絵画を鑑賞しました。ただ単に色紙をはった絵とはまったく異なる次元の和紙絵画であります。やわらかく淡い色彩や力強く凛と際立つ色彩などの濃淡が緻密に表現されていて作品のなかにひきこまれて行くようです。今までに見たことのない和紙絵画(和紙はり絵)の世界であります。和紙だからこそ出せる味わいなのでしょうか、大変素晴らしい和紙絵画を鑑賞することができました\(^o^)/

 2階では故伊藤神谷(いとう しんこく)氏「書の世界」展がありました。たまに書の作品展に行くことがあるのですが、私の場合は先生とそのお弟子さん達の書の作品展でありまして、お弟子さん達の作品が1点づつ、先生の作品でも2点ぐらいが展示されていただけだと思います。今回の故伊藤神谷氏「書の世界」展では大部分が故伊藤神谷氏の作品でありました。一人の書家の作品をこれほど多く拝見したことはありませんでした。書体が紙のサイズや作品によって異なるとはあまり考えていなくて、署名と同じでご本人独自の書体が決まっていると勝手に思い込んでいた素人であります。

 訪れた時にちょうど濱田尚川(はまだ しょうせん)氏がおられて、中国の書家や空海やその他沢山の高名な方々の書を何百何千回それ以上に臨書(りんしょ)することによって、独自の世界を創作していかれるようなお話をしていただきました。
 このような素人の小生に、書の世界や故伊藤神谷氏について情熱的に説明してくれた濱田尚川(はまだ しょうせん)氏に心から感謝しております。

 1月にアーティストファイブ・岡山2010が岡山県天神山文化プラザ(旧岡山県立図書館)であり、洋画・版画・書・テキスタイル・彫刻の5分野から現在第一線で活躍されている岡山在住の5人の作家さん達の作品が展示されていました。そのなかのお一人で、書の分野から小野桂華女史の作品が十数点あったのですが、なるほど作品によって表現の仕方が異なり大変奥深くとても魅力的な世界であると感じたしだいです。
 こういった地元で開催されているアーティストファイブ・岡山2010(書の分野)を積極的に鑑賞したいと訪れるのも、紙の博物館を訪問してより和紙本来の魅力和紙絵画書の世界にふれたからだと思っております。

 ぜひ和紙の魅力を「紙の博物館」を訪れて感じてみてください。

 いの町 紙の博物館

住 所 : 高知県吾川郡いの町幸町110−1 

電 話 : 088-893-0886

FAX : 088-893-0887 

URL : http://www.k3.dion.ne.jp/~tosawasi/

開館時間 : 午前9時 〜 午後5時 

休館日 : 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、12月27日〜1月4日。

身障者用駐車場 : 2台分あり。

交 通 : 車では高知自動車道「伊野IC」下車、33号線で約10分。

平成21年 11月 下旬 現在 

龍馬の生まれたまち記念館 / 高知 日曜市 / 高知新阪急ホテル

紙の博物館 /  桂浜公園 P2 / かんぽの宿 伊野 

 

 

四国編

<SHIKOKU>