国際障害者交流センター(ビッグ・アイ) P3

International Communication Center
for Persons with Disabilities(Big-i) P3

  

A、202号室の通路 B、シングルベッド周り C、和室と窓 D、和室とテレビ

 概要と感想

 「国際障害者交流センター」の宿泊施設は、このサイトで紹介している宿泊施設のなかでも、車いす利用者のための設備が整っているだけでなく、大変リーズナブルな料金で宿泊できる施設であります。
 このサイトでは、一回目「天井走行昇降リフトを設置した部屋」、二回目「車いす対応のツインルーム」、そして今回3回目は「車いす対応の和洋室」であります。

 「天井走行昇降リフトを設置した部屋」は、重度障がいのある車いす利用者のための部屋ですが、予約時にこの部屋しか空いていないですが大丈夫ですかと聞かれ、了解して予約しました。
 基本的には、車いす対応のツインの部屋を予約するのですが、他の車いす対応のバリアフリールーム(又はユニバーサルルーム)に空があり、施設側が受け入れ可能ならば宿泊させていただいております。

 ホテルの外観や車いす対応の駐車場等の写真は、一回目・二回目のサイトのページを参考にしてください。
 宿泊時に一番気になるのが、まず浴槽周り・便器周り・洗面台等が使い易いかどうか、そして、車いす利用者が車を運転する場合は、立体ではなく地上の駐車スペースで、車から車いすを乗降して人が移乗できるスペースがあるかどうかであります。

 この宿泊施設に再度宿泊したいと思うのは、特に浴槽周り・便器周り・洗面台等それぞれにユニバーサルデザインの設備に気を遣っているところが嬉しいからです。その上、身体障害者手帳を提示すれば、よりリーズナブルな料金で宿泊できるのですから嬉しい限りです。

 さて、今回は和洋室の部屋ですが、シングルベッドと和室で数人宿泊できる部屋であります。

 左上写真Aは、和洋室内の通路ですが、一番奥の扉は廊下から202号室の部屋に入る扉で引き戸になっています。扉の前まで車いすで行き、自分で容易に引き戸を引いて、扉を開けることができます。
 扉から室内に入って、和室の並びに冷蔵庫やクローゼットがあります。その反対側に洗面台・便器と浴室の部屋があります。

 中央上写真Bは、シングルベッド周りの様子ですが、車いすからベッドに移乗するための十分なスペースがあります。写真で分かりますように、ベッドの並びに机といすが見えておりますが、机の下に空間があり車いす対応の机になっています。写真には映っていませんが、他に小さめの丸テーブルもありました。

 中央上写真Cは、和室ですが、写真で分かりますように二段の段差があります。写真左下の部屋のコーナーに空気清浄機が見えております。和室は畳の部屋で、テーブルと4人分のいすがありました。202号室に入った時には夕方でしたが、昼間は窓側から陽射しが入って明るい部屋であります。

 右上写真Dも和室ですが、広めの畳の部屋で、窓側と反対側にはテレビが見えております。テレビの下には、照明の各スイッチなどがあります。

 左下写真Eは、浴室の部屋と洗面台と便器の配置であります。中央の洗面台の下に空間がありますので、車いすで洗面台を使用することができます。

 中央下写真Fは、便器と壁側にL字型手すりと、その反対側に上下可動式の手すりが設置されていました。タオルの入ったかごは、個々の身体と動作に合わせて、都合が悪ければ移動してください。
 L字型手すりの縦手すりの下に、緊急用の呼出ボタンと紐があります。

 中央下写真Gは、扉が引き戸と浴槽と移乗台であります。入口のところから移乗台のところまで、長い横手すりが設置されています。奥の壁側にも、横手すりが設置されております。
 少し歩行可能な高齢者は、この横手すりによって安心感が得られると想像しております。

 右下写真Hの移乗台の幅は、約50p以上あり、横手すりの幅があっても余裕で座ることができます。移乗台の上には、青色のマットが敷かれています。このマットは大変嬉しい。
 なぜなら、車いす利用者のなかには、お尻の肉が極端に少ない人がいます。大理石建材や天然石複合版は、表面がツルツルしていますが、直に座るとお尻に負担が大きい。タイルは目地があって凹凸があり触感がザラザラしていますので、お尻を滑らせたりすると傷をつくる恐れがあります。

 私は、タオルを敷くようにしていますが、このようにマットが最初からあれば安心であります。さすがにこの宿泊施設は、心遣いが大変良いと感じます。

 国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)は、障がいのある方も、ない方も、どなたでも利用できる施設ということです。

 宿泊施設とともに多目的ホールがあるというのは大変珍しい施設だと思っています。ホールの扉が開いている時に、なかの様子を見たのですが、座席最大数約1500席(車いす席300席の時は通常席1000席)と、講演会・舞台・ちょっとしたコンサート等を催すことができるようです。その他に、研修室もあるようです。

 1階にレストランもあり、車いす利用者には過ごしやすい施設であると思っております。

 国際障害者交流センター(ビッグ・アイ) P3

住 所 : 大阪府堺市南区茶山台1−8−1 

電 話 : 072-290-0900(宿泊) 

FAX : 072-290-09201(宿泊)

https://big-i.jp/ (トップ)

http://big-i.jp/contents/en/(Big/i for English) 

http://www.sennin.com/sennin/2003/bigi01.html(サイト内のホテル外観や駐車場について) 

http://www.sennin.com/sennin/2003/bigi02.html(サイト内の天井走行式リフト設置の部屋について) 

http://www.sennin.com/sennin/2015/BigI02html.html(サイト内の車いす対応のツインルームについて) 

宿 泊 : チェックイン PM 3時  チェックアウト AM 11時 

交 通 : 電車では、JR大阪駅から環状線内回りで「新今宮駅」下車して、南海電車「新今宮駅」で泉北高速鉄道の和泉中央行きに乗り換えて、「泉ケ丘駅」下車。車いす利用者は駅から数分。

       車では、神戸方面からは、阪神高速5号湾岸線で「助松JCT」を堺市方面へ堺泉北道路「太平寺IC」出口下車して、大阪府道61号線経由大阪府道38号で「ビッグ・アイ」周辺まで。

E、便器・洗面台・浴槽入口  F、便器と手すり G、浴槽と移乗台 H、浴槽の移乗台

令和元年 11月下旬 現在

 

ビッグ・アイ P3 / KKR ホテル大阪 P2 

 

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