夫が車椅子利用者で、マンションのバリアフリータイプの部屋に引っ越すことになりました。
トイレのドアは開き戸ですが、自走用の車椅子が通れる幅があり、特に手すりはありませんが物置台を利用して便座に移っているようです。お風呂の出入り口はほぼフラットになっているのですが、ドアが内2枚折れ戸になっていて洗い場が狭く浴槽の高さが約50cmあるのでどのようにして利用しようか考えております。何か良いアイデアはないでしょうか。
注)改造はできない。
実際に現場を見ていないので何とも言えないのですが、本人がどのような使用方法を考えておられるのか、例えば浴槽の中に入りたいあるいはシャワーだけでよいとかなど両方考えて行きたいと思っております。
改造ができないということと洗い場が狭いということですが、まず浴槽の中に入らずシャワー浴だけのことを考えますと、シャワー用車椅子を購入し乗ったまま身体を洗いシャワーを浴びる。その時に洗い場が狭くドアを開けたままシャワー用車椅子を使用することになるようでしたら、ドアのところに長めのシャワーカーテンを垂らしてお湯がドアの外に漏れないように工夫します。ドアを閉めることが出来たとしても、声をかければすぐに聞こえるようにシャワーカーテンだけの方が良いかもしれません。体幹機能障害などあるとバランスが悪いので、自分で身体を洗っているうちに何かの拍子に倒れたりする場合があるかもしれませんからね。物音とか声がいつでも聞こえるように、気遣ってほしいと思っています。
また、スペースに余裕があり、本人が25cm以上の高さをプッシュアップできるようなら台を二段に分けて浴槽の縁の高さに合わせて浴槽のなかに入るとか、あるいは浴槽の縁の高さの台を置き、自走用車椅子からその台に乗り移り浴槽のなかに入るとかの方法があると思いますが、実際の洗い場の広さが分かりませんしご家族の風呂の入り方も分かりませんので、前述のことを参考にしてもう一度ご家族で話し合ってください。
松下電器の新宿ショウルームに行ってまいりました。「何しに行ったのか」と言えば、シャワーイス(キャスター付き)を見に行ったのです。
senninさんお勧めのシャワーイス&シャワーカーテンで落ち着きそうです。しかし、足を乗せるべく小さくて、高さが調節できる、介護用イスも一緒に購入する予定ですが、このイスも恐ろしく高いですね。あんな、背もたれもないただの台のような、簡単なおいすの癖に1万8千円なんて恐ろしいですね。シャワーイスとただのイスで、10万を超えました。障害だけでなく、年取った人も対象だけど老いるってお金が掛かるのね。
後日、将来浴槽に入ることが出来るように、介護用品店で幅約60cm×奥行き120cmで高さを浴槽の縁に合わせた風呂用の台(幅・奥行き・高さを自由に設定してオーダーできる台があったそうです。値段は7〜8万円とか)を購入しました。
そして、その台の上に市販のバスマットを敷いて使用しています。自走用車椅子の座面の高さも約50cmなので乗り移りできるし、水道の蛇口(操作)は床から高さ約45cmでシャワー用蛇口は高さ約70cmなので台の上で操作できるようです。折れ戸は内側へたたむようになっているので、台を入れると閉まりませんので戸は開けたままでシャワーカーテンを垂らしてお湯が外に出ないようにしています。
台の上に座って身体を洗う方がやり易いし、浴槽のなかに入ることもできるようになったようです。家族の者が入る時は台を外に出して入っています。これでいちおう一段落ついたようです。
マンションでバリアフリー対応になっているところはまだまだ少ないですし、バリアフリー対応と広告していても実際には誰を対象にしたバリアフリーか分からないほど使い勝手が悪いというのが現状のようです。
もっともっと高齢者・車椅子利用者が最初から過ごしやすくなったマンションが増えてくれることを願ってやみません。また、介護保険の対象とならない年齢だったり対象外の方々にとっては、ちょっとした福祉用具も本当に高い買物と感じますので、福祉用具自体の価格の設定がもう少し低くなることを願っております。
平成13年5月