A、外観 | B、出入口 | C、スロープ | D、樹に染まり |
倉敷の美観地区周辺は、「林源十郎商店」や路地市庭そして新しくお店ができて訪れる度に新しい発見があり楽しめるので、暇をみつけては訪問して散策しています。そういった美観地区周辺が進化する中で、中心となるのがやはり大原美術館であろうと思います。
大原美術館には何度も訪問していますが、今回新しくエレベーターが設置され車いす利用者が、本館のほぼすべての展示室の絵画を鑑賞することができるようになったということを聞いて訪問することにしました。
大原美術館は、1930年倉敷紡績二代目社長大原孫三郎氏により、友人の洋画家児島虎次郎氏の業績を記念して、倉敷に設立された日本で最初の西洋近代美術館であります。大原孫三郎氏の経済的支援を受けて、児島虎次郎氏は西洋諸国の優れた絵画を収集しましたが、モネの「睡蓮」という作品にしても大変素晴らしい作品であると何度観ても感動してしまいます。
さて、大原美術館は、本館・分館と工芸・東洋館の3つの棟が同じ敷地内にあります。そして児島虎治郎記念館が倉敷アイビースクエア内にあります。
左上写真Aは、大原美術館の本館の外観であります。中央上写真Bは、本館前にある出入口でありますが、奥に階段が見えております。この入口を入って右側にチケット売り場があります。
正面玄関へは階段ですので、車いす利用者は階段の近くにある中央上写真Cのスロープを利用することとなります。中央上写真Cの入口から入り正面玄関側でチケットを確認してもらうようになります。
車いす利用者は、本館一階の展示室を出てエレベーターで二階の展示室へ、それから新しく設置されたエレベーターで一階に降りて(健常者は階段を利用)、一階の展示室の絵画を鑑賞できるようになりました。
現在、エレベーターは本館に2機設置されていますが、以前はエレベーターが1機だけでしたので、車いす利用者は2階の展示室の絵画を鑑賞しましたら、引き返して上がってきたエレベーターで降りていました。私は、本館のすべての展示室の絵画を鑑賞していると思っていたのですが、今回新しくエレベーターが設置されたことで、今まで勘違いをしていたことが分かりました。このサイトの大原美術館に関する以前のページは、勘違いしたままの説明になっていましたので削除しました。
車いす利用者が、一般の健常者とほぼ同じような順路で本館の絵画を鑑賞できるようになりました\(^o^)/
右上写真Dは、分館前にある津久井利彰作の「樹に染まり」であります。設置された当初はステンレスのみの作品だったように思いますが、月日が経ち植物がステンレスを包み込むようになり、作品のテーマ「樹に染まり」をより一層心に感じさせるものとなっているのではないかと撮影してしまいました。屋外の作品を観て自分勝手に想像できる空間があるというのもいいですね(^O^)
左下写真Eは、本館から分館に行くための通路です。以前、飛び石だったところを車いすでも容易に通行できるように舗装されています。
中央下写真Fは、分館前の通路であります。中央下写真Gは、新渓園のなかにある休憩所でありますが、車いす利用者が容易く上がっていくことはできないように思います。通路から庭園のなかの植物を観たり雰囲気を楽しんでください。
右下写真Hは、「モネの睡蓮の池」に隣接している中庭に置かれていたヤノベケンジ作の「サン・チャイルド」であります。胸にあるのはライガカウンターで、防護服(ヘルメット)を脱いでも過ごせる世界を強く願った高さ約6mの希望のモニュメントであります。
工芸・東洋館について、車いす利用者は工芸・東洋館の入口でチケットを見せて展示室に入って行くのですが、途中階段がありますので引き返して一度外に出て、工芸・東洋館の出口から入って東洋館の展示物を鑑賞するということになります。
パリのマルマッタン美術館を訪問したことがあるのですが、モネが描いた睡蓮の絵画が沢山ありました。個人的な好みではありますが、モネが描いた睡蓮の絵画の中で大原美術館にある「睡蓮」の絵画が一番好きであります。
児島虎次郎氏は、西洋絵画の中でもより素晴らしい絵画を収集してくれたのではないかと、想像したり感謝したりしていますm(_ _)m
ぜひ、大原美術館を訪問して、大変素晴らしい絵画や彫刻そして陶器・版画・仏像などを鑑賞していただきたいと思っています。
住 所 : 岡山県倉敷市中央1ー1ー15
電 話 : 086-422-0005
FAX : 086-427-3677
URL : http://www.ohara.or.jp/
開館時間 : 9:00〜17:00(16:30入館締切)
定休日 : 毎週月曜日(定休日が祝日、振替休日と重なった場合は開館)
但し、2013年の夏季(7月下旬から8月)と10月は無休。年末年始の休館日は上記ホームページでご確認ください。
交 通 : JR山陽本線「倉敷駅」から徒歩約15分。
駐車場 : 不明
E、通路 | F、分館前通路 | G、新渓園休憩所 | H、サン・チャイルド |
平成25年 4月下旬 現在
「大原美術館」 / 「倉敷館観光案内所」
「倉敷美観地区」 / 「倉敷美観地区 P3」 / 「倉敷美観地区 P4」
児島虎次郎記念館 / 倉敷アイビースクエア オルゴールミュゼ / 林源十郎商店