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マルモッタン美術館
MUSEE MARUMOTTAN
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A外観 |
B玄関 |
C玄関と階段とレール |
D階段昇降機 |
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このマルモッタン美術館はブローニュの森の側にあり、「睡蓮」で有名なモネの絵画が多くあるプライベート美術館です。余談ですが、倉敷にある大原美術館にもモネが描いた睡蓮の絵画があり(モネは睡蓮を描いた絵画を沢山残しています)、ここにはモネの庭にあった睡蓮の株を分けてもらった睡蓮があるように聞いたことがあります。
さて、このプライベート美術館を訪れた理由は、個人的にモネが好きだということもありますが、「フランス政府観光局」の職員が「車椅子を持ち上げて階段を上げてくれる」というような気遣いがある美術館であると話してくれたからです。パリにはプライベート美術館が数多くありますが、ルーブル美術館やオルセー美術館のように大きくないと思いますので、車椅子利用者を受け入れてくれるかどうかは行ってみないと分からないと思っていました。少しでも車椅子に対応しているかどうかの情報は貴重なのであります。
マルモッタン美術館までタクシーで行きましたが、上写真Aのように少し坂になっておりました。この美術館は少し高い場所にあるので、車椅子利用者は坂道を上がって行くよりも車で訪れたほうが楽だと思います。
上写真Bの玄関の扉を開けると、上写真Cの階段が十段以上見えたので、想像していたよりも状況は厳しいと感じました。しかしながら、職員が出て来て玄関の両扉を全開して上写真Dの車椅子専用の階段昇降機で上がることが出来ました。想像していたよりも設備が整っていました。
右上写真Dの車椅子用の階段昇降機で上がったところにチケット売り場とカメラなどの荷物預かり所があります。ここでは仏語のパンフを渡されました。車椅子で階下に降りるにはエレベーターを利用しますが、このエレベーターは車椅子利用者と介助者の両方が乗れるスペースがあります。
しかしながら、絵葉書その他を販売している売店のフロア(荷物預かり所)から上の階に行くためのエレベーターは狭いのであります。このエレベーターは体育館などにあるパイプ椅子が一つ乗るぐらいなのです。職員が椅子を持ってきてくれて、senninはそれに何とか移乗することができました。
さて、大変なのはパートナーであります。車椅子を抱えて階段で上の階のエレベーター前まで駆け足なのであります。パートナーに感謝なのであります。 お蔭様で、senninはエレベーターで行きパートナーが持ってきた車椅子に移乗し絵画や展示物などを観賞することが出来ました。帰りも同じ調子でエレベーターを利用しました。
トイレについて、車椅子対応のトイレはなく健常者用のトイレのみで、紳士用トイレ内に車椅子で入ることは出来ましたが、入ったままの状態でバックして出るようになります。
素晴らしい絵画がある美術館ではありますが、設備の面においては上記を参考にしてこの美術館で絵画を鑑賞することができるかどうか個々人で判断してください。ゆっくりと全部を観ても半日はかからないと思います。
平成14年7月中旬 現在
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※散策その一(赤線)・散策その二(黄緑線)・散策その三(青線)
オペラ座〜マドレーヌ教会〜サン・トーギュスタン教会〜凱旋門〜シャンゼリゼ大通り〜コンコルド広場〜パリ市庁舎
シャン・ド・マルス公園〜ドゥピー橋〜自由の炎〜プティ・パレとシャンゼリゼ通り〜アルマ広場とエリゼ宮前の通り
パッシ通り〜イエナ橋近辺〜シャン・ド・マルス公園(平和の壁)〜アンヴァリッド〜サン・ジェルマン・ロクセロア教会
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