韓国(ソウル)フリープランの旅

2泊3日 デラックスホテル(ロッテワールド)指定 

 旅の準備

 動機

 岡山空港から韓国の金浦(キンポ)空港まで飛行時間にしてわずか1時間15分ぐらいとほんとに近いにもかかわらず行きたいという願望があまり湧いて来なかった。というのも旅行会社に車椅子で移動し易いかとか、車椅子用のトイレがあるかなど聞いてもはっきりとした返答がかえって来ないし、実際に旅行してきた人に聞いても分からないという状態で、どんな国(街・雰囲気)か興味はあってもいざ現実に行くとなるといろいろな不安ばかりがつのって来るからでした。
 しかしながら、金浦(キンポ)空港にある車椅子マークがあるトイレの写真やら街中にあるスロープの写真を撮ってきてくれた人がいて、少し自分でも調べてみて行けるようだったら挑戦してみようかなと気持ちが傾いてまいりました。そう思うと、本場の焼肉はどのような味だろうかとかキムチでもいろいろ種類があるようなので楽しみになって来ます。また、**ブランド(コピ−商品)を決して奨励する者ではありませんが、何やら店の奥の秘密の部屋に商品を置いてあるらしいとか、そういう商品を購入しなくてもそういう雰囲気の中に身を置いてみたいとも思うのです。本・雑誌を見ているうちに行ってみたい場所やらいろいろとやりたいことが頭の中で広がってきます。いといろと想像を膨らませてしまう行く前の計画段階が一番楽しいのかもしれませんね。(^o^)

 ホテルの決定

 まず、何処に宿泊して何をしたいのかを明らかにするために、旅行会社で韓国旅行のパンフレットをもらい本屋で3冊ほど韓国・ソウルについての本を買って来ました。実際に車椅子で宿泊して困らない部屋があるのだろうかと、韓国観光公社の大阪支社に電話してみたところソウル市内の最高級ホテルなら部屋内のバス・トイレの入口(しきり)がフラットになっていますよとの返答でした。車椅子での宿泊についての問い合わせは初めてだったのでしょうか、本部に問い合わせてみて何回か折り返しで電話してくれました。ソウル市内の最高級ホテルならすべての部屋がバリアフリーに対応しているわけではなく、バリアフリーに対応した部屋を持っているとう意味のようです。
 日本に予約事務所がある最高級ホテルに試しに連絡してみたら、バリアフリーに対応した部屋を持っていないというホテルもありましたが、最高級ホテルの中で「ホテルロッテ」の新館に一室、「ホテルロッテワールド」にニ室あるということでいろいろ検討した結果、市街の繁華街には遠くなりますが雨が降っても遊べる屋内型テーマパークがすぐ側にあるということで宿泊するホテルは「ホテルロッテワールド」に決めました。旅行会社の方に「ホテルロッテワールド」のバリアフリー対応の部屋を確保できるか問い合わせてみたら2・3日後に部屋が取れましたという連絡が入ったので、本格的に詳細な計画と準備にとりかかりました。

 宿泊施設について、韓国では「特1級」「特2級」「1級」「2級」「3級」の5つの等級に分かれている。設備が充実していてデラックスなのは「特1級」のホテルで、宿泊料金もそれなりに割高となります。日本で宿泊施設を探すときには、雑誌やパンフレットを見て直接電話し車椅子で大丈夫かなど詳細に聞いてより経済的なホテルを選択するのですが、今回は韓国の宿泊施設の事情がまったく分からないので、少し割高になってもバリアフリーに対応したホテルを指定することにしました。バリアフリー対応なんて考えないで宿泊施設を選択できる皆様が羨ましい。

 準備した持ち物  

 まだまだ日本のように設備がととのっているとは思えないので、一番困るであろうと想像するトイレの問題を少しでも解消するための準備と、韓国語がまったく分からないので本・雑誌などに紹介されている韓国語講座を参考にしてハングル文字と日本語読み及び意味を書き写して「カード」(英単語や熟語をカードに書いて覚えるのと同じ要領のカード)を作成しました。実際にこのカードはタクシーなどに乗って行き先を告げる時に役だちました。ハングル文字で書かれた行き先のカードを見せるのですから間違いようがありません。
 後の持ち物については、本・雑誌を参考にしてください。
 車椅子を車に積め込む時の「トランクを開けてください」などのハングル文字はガイドに聞きました。

◎手動式車椅子(パンク修理のための準備)
◎自分の身体に対応した準備・薬(念のため英語で書いた処方箋)など
◎挨拶・地名・簡単な会話を書いたカード
◎腹にまく「シークレットベルト」(すぐに使わない現金・カード・貴重品)
◎デジカメ・電気髭剃り(韓国の電圧は220Vですが3日間の小旅行のため充電する機器はなかった)
◎着替え

 予定スケジュールと注意点 

 車椅子なので乗降に時間がかかるということで「金浦空港」から「ホテルロッテワールド」までの送迎だけを旅行会社の方で手配してもらって、あとはすべてフリーにし自分達で好き勝手に計画をたてた。

1日目: 「岡山空港」〜「金浦空港」〜免税店・土産物店〜「ホテルロッテワールド」〜「ソウル市庁」〜「明洞で夕食」〜「ホテル」

2日目: 「ホテル」〜「南大門市場で朝食」〜「戦争記念博物館」〜「梨泰院」〜「ロッテワールド」〜「ホテル」 

3日目: 「ホテル」〜「文井洞」〜「ロッテワールド」〜「ホテル」〜「金浦空港」〜「岡山空港」 

 2日目の朝はどんより今にも雨が降りそうな天候だったので、朝食はホテルの中のレストランで食べました。う〜む、やっぱり高級ホテルの食事は高いなという印象でした。日本のシティホテルの朝食の方が安かったような。 

 何はともあれ3日間にしては盛沢山の思い出を作って帰国しました。\(^o^)/

注 意 : 身障者用トイレについて、国内と同じように部屋内で標準サイズの車椅子がターンできるものとして記述しています。そうでない場合はそのゆえを記述しています。
        

平成12年 5月下旬現在 

旅の準備 

岡山空港と大韓航空 / 金浦空港(入国)と土産物屋 

ホテルロッテワールド / ソウル市庁 / 明洞 

ロッテワールド地下街とその周辺 / 戦争記念館 

梨泰院(イテウォン) / ロッテワールド / 民族博物館(ロッテワールド) 

文井洞(ムンジョンドン) / 金浦空港(出国) 

あとがき 

海外編