リベルテル・ラファイエット 

LIBERTEL LAFAYETTE 

(A)玄関 (B)002号室 (C)フロント脇の通路とドア (D)近くにあるスーパー

 概要と感想
 このホテルはラ・ファイエット通り沿いでメトロのカデ(Cadet)近くにあり、約100室ぐらいの三ツ星ホテルであります。このホテルからラ・ファイエット通りをセーヌ川方面に約800mほど歩いて行けば、本や雑誌でよく見かけるギャラリー・ラファイエット百貨店(松坂屋)やプランタン百貨店(高島屋)があります。このギャラリー・ラファイエットのすぐ近くにオペラ座もあります。またその逆方向に歩いて行けば約1kmで北駅(ノルド駅)まで行け、北駅からユーロスターでロンドンのウォーター・ルー駅まで行けます。ロンドンまでの日帰り旅行も可能ではないかと思います。そして、上写真(D)のようにスーパーがホテル脇の通りを入るとあるのです。車椅子で数キロパリの街中を移動しましたが、このようなスーパーを見たのはここだけでした。パリではスーパーを見つけるのは難しいように感じておりますので、ミネラル・ウォーターや食べ物を容易に手に入れることができるというのは嬉しいことだと思います。
 このホテルの玄関は歩道沿いにあり、写真(A)に見るように段差が一段あります。フロントの前を通り、上写真(C)のドア開けて002号室に行くようになっています。(パリでは日本で言う1階は、0階の表示となりますので、002号室は1階にあります)
 言うまでもなくホテル内の設備はフランス人サイズであります。パリで見る男性も女性もほんとに大柄で、身長も高く手足の長さもお尻の大きさも日本人とは違うようです。ですから、便座の高さや手すりの位置などの設備も日本のバリアフリーの設備とは異なるところがあるようです。 

 さて、旅行会社から車椅子対応の部屋になっていると紹介された002号室は1階にありました。日本で車椅子に対応していると紹介された後に、senninはインターネットでこのホテルの玄関が写った写真を見つけたのですが、玄関に段差があったので再度「車椅子に対応している部屋になっているかどうかの確認を依頼しましたら下記のような回答をA4の用紙で頂きました。
1)玄関には少し段差がありますが、車椅子で簡単に通り抜けることができます。
2)ホテル内はすべてフラットになっております。
3)廊下は広く車椅子で十分に通行できます。
4)また、車椅子の方がお一人で自由にホテル内を動きまわれますし、外出も可能です。
5)確保しております部屋は車椅子の方用にデザインされておりどこでも自由に動くことができます。
6)またフラットになっております。
※1)〜6)は回答をそのまま転記しました。

 ホテルの玄関は上写真(A)のように約20cm以上の段差があり、私の場合は介助者が必要でありました。ホテルのロビーから002号室に行くために上写真(C)の開き戸を開けて通らねばならないが、開き戸は誰かに持っておいてもらわなければならない。高い段差があるので取り外しができるスロープを置いてくれたとしても一人では通りぬけることはできなかった。介助者がいても誰かに扉を開けて持っておいてもらわなければならなかった。
 002号室の扉は内開き戸で下写真(H)は、廊下側から撮った写真であります。扉の有効幅員は車椅子が通れる幅があるのだが、建物の構造上写真(H)で分かるように向かって右側が張り出しているため部分的に室内の通路は狭くなっており車椅子が通るのにギリギリであった。
 朝食時のレストランは地下1階にありエレベーターを利用するのだが、エレベーターの中に車椅子で乗り込むとそのままの状態で、エレベーターのなかのスペースは狭いので向きを換えることはできなかった。エレベーターから地下1階にあるレストランまでの通路は狭く、介助者がいないとこのレストランに行くことはできなかった。
 002号室内の便器と壁側手すりとの関係で、下写真(E)に見るように手前の手すりは便器横の壁側の手すりで、便器の縁(壁側に近い縁の位置)から約90cm離れているので、身長約170cmの私には手が届かなかった。この手すりの手前にあるのはトイレットペーパーであるが、勿論便座に座った状態から手が届かなかった。便器の後ろの壁にも手すりが見えているが、この手すりは便器の縁(壁側に近い縁の位置)から約60cmで、この手すりにも手が届かなかった。(体位を安定させるための手すりがないので、身体をひねって後ろにある手すりを掴もうとすると倒れてしまう。)
 下写真(F)の浴槽に入るための移乗できる台(スペース)も手すりもなかった。下写真(G)の洗面台は高く、車椅子対応ではなく立ったまま歯みがきできる健常者が利用できるように設置されていると感じた。

 senninにはこの002号室の設備は利用困難でありましたので、別の車椅子対応になった部屋に移動しましたが、写真を見て利用可能かどうかは個々人で判断してみてください。

(E)002号室の便器 (F)002号室の浴槽 (G)002号室の洗面台 (H)002号室の入口

LIBERTEL LAFAYETTE(リベルテル・ラファイエット) / NOVOTEL LES HALLES(ノヴォテル・レ・アル) 

平成14年7月上旬 現在

機内及びCDG空港(入国) / 交通 / トイレ / ATM / ホテル

CDG空港(出国)

はじめに / 旅の準備 / パリの事情 / 観光 / 最後に