古い町並み

Old Privaite House


Ａ、古い町並み	Ｂ、古い町並み	Ｃ、人力車と古い町並み	Ｄ、古い町並み

　概要と感想　

　古い町並みが好きな私は、いつかこの高山を訪れたいと思っていました。約二年前にも旅の計画を立てたのですが、父の入院によって断念したということもあって、この地を旅することになお更の喜びがあるのです。高山と言えば、春の高山祭り（山王祭）、秋の高山祭（八幡祭）があまりにも有名であります。できればその頃に訪れることができたならばもっと楽しめたのかもしれませんが、なにせ旅に出ることが確定したのが三日前なのです。このチャンスを逃すとまたいつになるか分からないと思い決行したしだいです。
　幸いにも以前高山市役所の福祉課に問い合わせて、平成９年発行の「高山　車いすおでかけマップ」を送っていただたのがありまして、小さく折っていつでも見れるようにそれをコピーして行ったので今回の旅に大変役に立ちました。マップを見ながらどこからどの通りに行けば良いのか、短い旅の期間ですので自分なりに楽しみ方の計画を立てるのであります。
　さて、上写真で見るように古い町並みの通路はさほど広くありません。中央上写真Ｃのように人力車の幅を見ても分かると思います。だからこそ密接なご近所付き合いができるのかもしれません。古い町並みだけでなくそこで生活されている方々の日常の様子をも想像してみたりするとよりいっそう高山が好きになるかもしれませんよ。この古い町並みには、土産屋や飲食店や酒や味噌を販売しているお店などがありますが、他にも産婦人科があったり高山身体障害者福祉協会もここの通りにあるのです。上写真の撮影した時間帯は朝市に寄ってからですので、まだ人は多くないですが昼過ぎになると道いっぱいに大勢の観光客で行き来が難しくなるほどです。たまたま入った「板絵まつおか」の店主に「絵馬」についてのお話を聞くことができました。絵馬の由来と家のどこにどれぐらいの期間貼ったらいいのかなど分かり易く話して下さいまして、飛騨に伝わる文化の一端に触れられたような気がしております。家のお護りとしてだけでなく、朱色の馬具を付けた絵馬はアートとしても気に入っており早速玄関に入ったところの壁に貼っております。他にお客がいなかったのでお話が聞けたということもありますが、それは私にとってはとても幸運なことでありました。地元の方とお話をして生の声を聞くことが旅の楽しみでもありますからね。
　また、古い町並みの家のなかでは、梁や柱の太さに感動してしまうのです。このような太さの材木を使って、今家を建てたらいくらかかるか想像しただけでも感心するのであります。皆さんも建物の中の梁や柱も見て、ご自分の家のものと比べてみてはいかがですか。古い町並みはとても楽しみの多い場所です。

　古い家とか古い町並みと言えば段差はつきもので、車椅子では少し難しい場所もあるかもしれないなと覚悟をして行きました。雑誌などでバリアフリーになっていると写真などを掲載したのを目にはしますが、ある部分的な場所ではバリアフリーになっていると受け取ったほうが間違いが少ないと思っていました。ところが、市役所から送っていただいたマップから身障者用のトイレが想像していた数以上に設置されているので、高山市がバリアフリー化に関心があり実行していることを大変心強く感じました。実際に町のなかを散策してもそれほど段差に困るという道はありませんでしたし、古い町並みのなかでも上写真で分かるように、店の出入り口には溝に板が渡してあるのでだいたいの店に入ることができるようです。側溝にふたがないので落ちないように気をつけなければならないのは言うまでもありませんが、観光の初日に溝に子供が落ちて母親が困惑していた様子を見てしまいました。子供の身体には異常はないようでしたが服を汚してしまったのです。上写真のような溝はけっこうありますので皆さん気をつけましょう。
　左下写真Ｅ．Ｆは古い町並みのなかにある高山身体障害者福祉協会の身障者用トイレであります。便房には車椅子で入ったら中でターンはできません。古い家ですのでここに設置されているだけでも良しとしなければならないでしょう。
　右下写真Ｇ、Ｈの中橋は、ＮＨＫの朝の連続テレビ小説「さくら」でよく映し出された朱色の橋です。

　最後に、高山市役所の福祉課の担当の方、及び高山身体障害者福祉協会で対応していただいた方々にこの場をかりてお礼申し上げます。

古い町並みにある店
○板絵（いたえ）まつおか：高山市三之町にあり、幸運を運び込む松倉絵馬を販売しています。　

レストラン
○そば処「清見庵」安川店：高山市上二之町にあり通路広し、暑い時に冷たい汁のそばが美味しかった。
○民芸食事「寿々や」：高山市花川町にあり国分寺通りより少し入る。ほう葉味噌で焼いた飛騨牛が美味しかった。　