バリアフリーの認識

DISABILITIES P5 

 

 パリと日本の設備の違い

 パリの「リベルテル・ラファイエット」について、ホテル内及びsenninさんの宿泊した002号室が、国際シンボルマーク基準を充たしているかどうか、車椅子対応のホテルと言えるかどうかは皆さんで判断してください。
 M社パリ支店の社員と話したところ、「リベルテル・ラファイエット」のホテル側からの情報をM社大阪支店がそのままN社O支店に知らせたことについては知らなかった様子で、「このような間違った内容の情報を、N社及びお客様に知らされて本当に困っています」と言っておりました。結局、ホテル側が何を根拠に車椅子に対応していると言っているのか、M社パリ支店でも分らないようでした。しかしながら、平成14年7月現在では、ホテル側からの情報をM社はそのまま信用しているようでしたので、これは利用する者にとっては大変怖いことであると考えます。

 「ノボテル・レ・アル」の150号室について、部屋内の通路の幅や浴室内のスペースも車椅子で困らない程度であり、便器サイドの壁側と浴槽の壁側に手すりがありました。浴槽の端には移乗のためのスペースがありましたし、洗面台の下は車椅子のステップが入れられるスペースがありましたので、おおよそ「ノボテル・レ・アル」の150号室は国際シンボルマーク基準を充たしているものと考えられます。
 但し、「ノボテル・レ・アル」の150号室内の浴室への入口は外開き戸で便器の壁側の反対には手すりはありませんでした。

 さて、senninさんは日本で宿泊施設を探すときに、まず車椅子対応の部屋になっているかどうかをホテル側に聞きます。その部屋内で車椅子が通れる有効な幅員が各ドアにあるかどうか、部屋内はフラットかどうか、便器や浴室の周りには手すりがあるかどうかなどを尋ねてみます。大抵の場合、日本国内のホテルで車椅子対応の部屋があるホテルならば、部屋のドアは開き戸(戸山サンライズのように引き戸になっているところもある)で幅が広めであります。部屋内の浴室への入口は引き戸で入口にはほとんど段差がありません。便器サイドの壁側にL字型手すりとその反対側に可動式の手すり(又は固定式の手すり)というふうに両サイドに手すりがあります。SenninのHPにある宿泊施設を参考にしてみてください。

 素泊まりのみで良いとかレストランや他の施設なども利用したいとか、眺望や交通の便利なところとか目的に応じてホテルを決めるのですが、部屋内においては困ることなく過ごしたいものです。経験から市街地の中心からはやや離れているところに位置しますが、部屋内のスペースが広く設備も整っていてリーズナブルな価格設定の公共の宿泊施設は、部屋だけを考えますと民間のホテルよりバリアフリーについての設備整備が優れていると感じる時もあります。いずれにせよ、パリより日本国内の宿泊施設の車椅子対応の部屋は、設備が整っているのではないかと今回は感じております。

 このようにパリの国際シンボルマーク基準に対してそれ以上のバリアフリー基準の整備を日本では目指しております。ですから、バリアフリーの認識にも差があるのではないかと感じております。
 パリでは古い建物が多く既存の建物については構造的に後からエレベーターを取り付けることが出来なかったり、車椅子対応にスペースの広いトイレを設置したりすることができないという事情もあるかもしれません。しかしながら、そういう現状のなかで「ノボテル・レ・アル」という国際シンボルマーク基準を充たしたホテルもあるのも事実です。

 それでは、パリやその他の都市の旅行の時に宿泊施設を確保するために、信頼できる旅行会社の手配の仕方とは? どのようなやり方をしてもらえれば信頼できるのだろうか。

旅行会社の手配の仕方に望むこと 

平成15年1月中旬 現在

バリアフリーに対する認識 

ホテル申込の経緯と実態 / N旅行会社の手配の仕方とホテルの星 / パリにおいてのバリアフリーの認識 

日本においてのバリアフリーの認識 / パリと日本の設備の違い / 旅行会社の手配の仕方に望むこと 

機内及びCDG空港(入国) / 交通 / トイレ / ATM / ホテル

CDG空港(出国) / バリアフリーに対する認識 

はじめに / 旅の準備 / パリの事情 / 観光 / 最後に