切手市
MARCHE AUX TIMBRES
切手市がある場所をタクシーの運転手に説明するのは難しかった。特に番地が分からなかったので、地図上で指をさして説明するのだが、結局運転手もはっきりとは分からなかったのですが、この辺だろうとマチニョン通りで降ろされました。この時はモンテーニュ通りが高級ブティックが立ち並ぶ通りだとか、モンテーニュ通りからシャンゼリゼ大通りを横切ったところにある公園の一角で開かれている市であるということも知りませんでした。いつものごとく何とかなるさの調子ですから遠回りなんてこともしばしばあるのですが、遠回りすることで道や建物などの位置や風景が記憶に残るので、それも旅のうちだと思えば楽しくなるのであります。sennin達は、マチニョン通りを行き過ぎたようなので、シャンゼリゼ通りのほうへ少し戻っておりましたら左上写真Aのような店舗が見えました。近寄ってみましたら中央上写真Bのように折りたたみ式の簡単なテントを張っていたり、ワゴン車がそのまま店舗になっていたりしていました。もっと盛況に人が沢山いるかと想像していたのですが、この日が平日だったせいもあるのか、又は切手自体が静かな趣味のせいか、ここら辺りは意外と静かな雰囲気でしたね。
一通り見てまわったのですが、日本の切手はさほど見掛けませんでした。切手ではないのですが、明治時代の「はがき」なんてものがあり、読んでみると個人的に出された「はがき」だったりして、何でこんなところにあるんだい?と笑ってしまいました。切手ではなく昔の便りを見てみるのも面白いかもしれません。
さて、切手市は左上写真Aのように歩道の上にテントを張って店を構えている状態なので番地なんて告げることはできませんよね。目安として、この切手市の近くにある建物はマリニー劇場やホテル・レジダンス・マキシムがありますが、特にホテルの前の道を隔てて斜め向かいに切手市の店舗があったように思います。
ここからホテルに帰るのにタクシーを利用したのですが、切手市からマチニョン通りに出てシャンゼリゼ大通りの方へ少し歩くとタクシー乗り場があります。昼間は、タクシーが捕まえやすい乗り場ではないかと感じました。
この時のタクシーの運転手は日本が好きなのか、突然「こんにちは」なんて日本語を話すのです。予想もしていない時に日本語を話されると、こちらの反応も鈍くなっていて大分たってからオイオイ日本語を話したで。とパートナーと顔を見合わせ愉快になるのです。後、簡単な単語を二・三話されただけで車の中の雰囲気が明るくなり、好印象の運転手となってしまうから不思議なものです。切手市で日本の切手に興味あるかと某店で尋ねてみたら「NO」とあっさり言われてしまいました。まあ、そういうこともあり切手市で会話が弾まなかったことについて少し落胆していたところだったので、気をよくしたsenninは持っていた昭和50年代頃の年賀切手を運転手にあげてしまいました。年賀切手の価値なんて分かりませんが、運転手にとっては良き思い出になることを期待しています。いろいろな出会いがあるもんです。
開催 : 木・土・日 10時頃〜日没ぐらいまで
平成14年7月中旬 現在
※散策その一(赤線)・散策その二(黄緑線)・散策その三(青線)
オペラ座〜マドレーヌ教会〜サン・トーギュスタン教会〜凱旋門〜シャンゼリゼ大通り〜コンコルド広場〜パリ市庁舎
シャン・ド・マルス公園〜ドゥピー橋〜自由の炎〜プティ・パレとシャンゼリゼ通り〜アルマ広場とエリゼ宮前の通り
パッシ通り〜イエナ橋近辺〜シャン・ド・マルス公園(平和の壁)〜アンヴァリッド〜サン・ジェルマン・ロクセロア教会